「とっ…徳井くん!?」
朝起きたら徳井がジャリボーイになってました。とても、小さい子供。
「…お兄ちゃん誰ェ??」
きょとんとした瞳で僕を見つめた。それを見て思わず抱き締めてしまった。
「やぁーっ!痛いよぉー」
「あっ!ごめんなぁ!痛かったよなぁ?」
そしたら、徳井君はポロポロ泣きだしちゃって。思わず抱っこをしてしまった。
「徳井君、良い子やから泣きやんでねー?」
「僕、良い子だよぉ?ねぇ…お腹減ったぁー」
「えーっ…何食べたい?今、鯣しか持ってへんけど…鯣は嫌やんなぁ?」
「くちゃいからヤァー!…僕ねーおっぱい飲みたい」
……!!
友近は出えへんよなぁ…
「ごめんなぁ。おっぱい飲ませてくれる様な知り合いおらんねん」
「ヤー!おっぱいやないと僕餓死すんねんてー」
さすが徳井君。
こんな小さい頃から変態さんやったとは。しっかし、喋れる子は別に母乳や無くてもかまへんのでは。
「母乳はあらへんの!ねんねしようか?」
「や!眠たない!僕、おっぱい飲みたいの!」
「…なら、徳井君のおかんの所行こうかっ!!」
「…やっ!おかんのヤダ。…お兄ちゃんので良いー!お兄ちゃんおっぱい頂戴」
何を言ってなさるのか。
僕は男の子だよ?
「あのね、男は母乳でえへんのやで?せやからな、もう寝よ?腕枕したるしな」
「腕枕ッ!!…うん!寝る!ずっと、お兄ちゃん隣居ってよね」
一瞬徳井君の目が光った様に見えたが勘違いだろう。だって、今は邪な徳井君や無いんだもん。
「うん、ずっと隣居るからね。」
「ありがとぉ。」
布団に寝転がり腕を延ばすとそこに徳井君が頭を置く、そしてギュッと寄り添う
いつのまにか徳井君が寝てた。僕もいつのまにか寝た
何時間寝たんやろ、ゴソゴソ煩かったから目が覚めた。
……両手の自由が効きませんけど……?
隣に徳井君は居なくて… 腕は縛られてて…。
まさか、強盗!?
「あ、お兄ちゃん目ぇ覚めたん?」
「…覚めたでぇ。それよりなぁ、僕何で縛られとるん?誰がやったん?」
まさか徳井君やないよね?
「分かんない…」
本当に強盗なんやか。
「…分かった!徳井君代わりに解いて?」
「や。お兄ちゃん嘘付きやから嫌」
「ん!お兄ちゃん、嘘付いてないで?」
「付いたやんかぁー。おっぱいでぇへん言うたんに出たもん!」
嫌!
出ぇへんて!
「嘘つきは徳井君やろ?」
「ちゃうでー!僕嘘つかへんねんて!」
「……僕、寝とる間何かした??」
「うん。」
「何した?」
「…いかがわしい事」
「…///怒らへんから腕解きぃ」
おずおずと徳井君は縄を解いてくれた。徳井君は思ったんだろう。子供なら何でも許されるって事を。
でも、僕分かってしもたんや。徳井君はちゃんと徳井君やて。記憶もちゃんとあんねん。知らんふりしとうだけやねん
そんな徳井君を抱っこして、暗い押し入れに閉じ込めた。
「ほんま、呆れた!子供のふりして僕騙して!寝てるのを良い事に……///」
「気付いたん!?…フク、ごめん!俺が悪かった!せやから…ここから早出して!!ゴキブリおんねん!」
「勝手に人のものしゃぶる様な子はゴキブリと仲良くして下さい」
「嫌ッ!ほんまに助けて!ゴキブリに食べられるーーーー!!」
そのまんま徳井君は押し入れに閉じ込めたままにしていた。
僕はと言うと、徳井君が小さくなった原因を菅ちゃんに問い詰めに行った。
終。

コメント

ありがとうございます!!

素敵な小説を頂いてしまって・・・。

本当にありがとうございます!