<病すら治すキス>

伊藤さんが倒れた。

収録中にいきなり。

虻ちゃんも知らなかったらしいけど、ずっと熱があったらしい。

ニコニコ笑って、人に気ぃ使って倒れるなんて、迷惑かけまくりだろ?

ベッドで寝てる伊藤さんに近寄ってみて。

ちょっと痩せた感じが痛々しいかも。

頑張りすぎなんだよ、いつだって。

普通の子なのに。

芸人なんて合わないだろーが。

ため息ついて。

その唇に唇を落とした。

誰も気づかない、秘密のこと。

「早く芸人なんてやめちまえよ」

そして俺に守られていてよ、ずっとさ。

こんな願い、わかんないだろーけど。

もう一回ため息して。

伊藤さんの頬に触れて。

その場を去った。

「・・・っ、板さん反則だよーっ」

熱がまたあがりました。

end

なおさん、本当ありがとう!!!

なおさんの小説大好きだぁぁぁぁvv