三話「ダーティヒーロー地球見参!」
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異星人オカダと日々激闘を続けているWSレンジャーたち。
彼等の活躍により、地球人は平和な日常を送っていた・・・。
しかし!!
その平和を脅かそうとする、新たな敵が地球に近づいていることを、まだ彼等は気が付いていなかった。
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宇宙をただよう宇宙船内にて・・・。
「なー、ユウキやっぱりやめとこうや」
「何言うてんねん、大上!」
「せやけど、地球のことなんてWSの奴等にまかせておけばええやろ」
「あかん!アイツらにはまかせておけん!」
「なんでやねん」
「俺はな、アイツらのやり方が気にいらんのや」
「やりかた?」
「そうや。アイツらは何人やった?」
「・・・6人」
「相手にしている敵より数が多いやんけ!それで何が正義や!!」
「はぁ」
「俺がアイツらにほんまの正義を教えたるんや!!」
「・・・」
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一方、その頃・・・。
「今日もポスターはがしか」
「毎日同じことしかせぇへんのも面白ないなぁ」
ギラギラと照りつく太陽の下、オカダの宣伝ポスターをはがしながら西野と梶原が呟く。
すると、その横で・・・。
「・・・あきた」
菅がぼそっと呟いた。
「え?何か言いました?菅さん」
「あきた、言うたんや」
「あきた?」
「もう嫌や!」
「何でですのん?最初はえらいのり気やったくせに」
「俺は、正義の戦隊ごっこがやりたいねん!何で毎日ポスターはがさなあかんねや!!」
「まぁ、悪があれやしな」
「菅さん、我侭言わんといてください」
「都合よく悪役とか現れたらええのにな」
そんな中川の言葉に、菅が憤慨する。
「そうや!大体、アイツらが悪役らしいことせんから俺がこんなんする羽目になるんやー!!」
「・・・何言うてんねん」
宇治原が呆れのあまり溜息をついた。
と、その時。
どこからともなく高笑いが聞こえてきた!
「ははははははははははははっ!!!」
「な、なんや!この悪役のような高笑いは!」
「って、誰が悪役や!俺は正義のヒーローやぞ!!」
高井の言葉に突っ込む高笑いの主。
「あれ?この声ってユウキロックの声やん?」
「あ、ほんまや。ユウキロックさんや」
「何しに来たんやろ?」
「パチンコでもしに来たんちゃう?」
「それかプロレス観戦」
「そんなんちゃうわ!阿呆か、お前ら!!」
「っていうか、どこにおんねん」
「上や、上!」
「上?」
六人が言われるままに上を見上げると、そこに立つ一人の男。
その名もヨシモト星の風雲児こと、ユウキロック!
「久しぶりやなぁ、お前ら」
「何しに来はったんですか?」
「お前らがあまりに不甲斐ないから来てやったんじゃ!」
「不甲斐ない?」
「お前らな、恥ずかしいと思わんのか!」
「何がですか?」
「六人相手で四人を袋にして正義を名乗るなんておこがましい!言うてんねん」
「別に袋にした覚えはないねんけど」
「大体、ユウキ兄はいつも突っ走りすぎやで」
「お前に言われたかないわ、菅!」
突然の来訪者に六人は呆れるばかり・・・。
そこへ、やけに背の高い男が六人の前に現れた。
「すまんなぁ、お前ら」
「あ、大上さんや」
「ユウキがどうしても来たい言うから、来てしもうたんや」
「あっ!大上!お前、裏切る気か!!」
「ユウキ、もうええやんかぁ」
「何がやねん!俺はな、この地球を乗っ取りに来たんやぞ!」
「はぁ?そんなんいつ決めたん?初めて聞いたで?」
「今や今!あんな誇大妄想極寒男に乗っ取られるくらいならな、俺が地球を乗っ取ったるわ!!」
「・・・阿呆なこと言わんと帰るで」
「絶対に帰らへんぞ!」
「お前、正義のヒーローやったんちゃうんかい」
「せやから、ダーティヒーローになったるわ!」
いきなりとんでもないことを言い出したユウキロックに一同は唖然とするばかり。
これからどうなるのか、WSレンジャー!
地球はオカダではなく、ユウキロックに支配されてしまうのか!?
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end
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コメント
すいません。とりあえず、終わります。
すごい中途半端でごめんなさい・・・。
もう、思いつきません。
気が向いたら続きアップすると思いますので・・・。
それまで、さよなら。
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