<幸せな朝>
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いつもと何も変わらない朝。
いつものように起きて、顔を洗って、歯を磨いて、朝食をとって・・・。
本当にいつもと変わらない。
だけど、君の一言で世界一幸せな朝。
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ぴんぽーん・・・。
「はーい。誰やねん、こんな朝から」
時間はAM6:00。普通ならチャイムが鳴る筈がない時間。
後藤は寝癖ではねあがっている髪を手櫛で梳きながら玄関の鍵を開けた。
すると、目の前にいたのは・・・。
「おはようvv後藤くん」
相方兼恋人でもある岩尾望。
いつもなら笑顔で迎えている所だが、寝起きな為にそんな気分ではない。
後藤は眉をしかめた。
「何の用やねん、こんな朝から。今日は仕事ないやんか」
「そうやけど、どうしても後藤くんに言いたい事があったんや」
「なんや?」
「後藤くん」
「ん?」
岩尾を照れたように微笑むと、後藤にギュッと抱きついた。
「誕生日、おめでとう」
「・・・ああ、今日は俺の誕生日か」
後藤は今思い出したかのように呟く。
「忘れてたん?自分の誕生日やのに?」
「最近は忙しかったからな。そんなの気にする暇ないわ」
「でも、僕は覚えてたで」
「せやな。ありがとう」
後藤は岩尾を抱きしめ返し、触れるだけのキスをした。
途端、顔を赤くする岩尾。
「っ・・・///」
「ええやんか、これくらい。誕生日なんやからサービスしろや」
「・・・せやけど」
「プレゼントはお前でええから」
「・・・それは高いプレゼントやね」
「最高のプレゼントやな」
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いつもと変わらない朝。
君の一言で、誰よりも何よりも幸せな朝になる。
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end
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コメント
後藤さんの誕生日が6月18日だそうで。
記念に作成いたしました。
おめでとうございます、後藤さん。
そして、ごめんなさい。こんなヘボい小説で。