<恋愛しましょ?>
君は一目惚れなんて信じられないと言うけれど
気持ち一つで結ばれることに憧れているんだろ?
それなら
俺と試してみませんか?
「友近ー!」
「関くん、どないしたん?」
「どないしたん?はないでしょ」
「?」
本当にわからないとでも言うように小首を傾げる小さな友近。
くぅぅぅ!可愛い!!抱きしめたい!!!
「あのさ、友近って誕生日じゃん?おめでとう!」
「ああ、せやね。31歳の誕生日やからあんまり嬉しくないけど」
「んなことねぇって!女は三十路からじゃん!」
「んー・・・それは喜んでええのかなぁ」
「そんなことよりさ、俺・・・渡したいものがあるんだ 」
「渡したいもの?」
「そっ!!」
「なに?」
「はい、これっ」
「・・・?」
俺が友近に渡したのは一枚の手紙。
「なんやの?これ」
「まぁ、読んでみろよ」
「・・・」
友近が手紙の中身を取り出して内容を読む。
俺はドキドキしながら友近の反応を伺った。
手紙の中身は一言だけの文字。
「関くん・・・これ・・・」
「俺、友近のこと好きだからっ」
もう心臓が止まりそうなくらい緊張してる。
声もなんだか震えてるみたいだ。
「・・・ありがとう」
顔を真っ赤にさせている俺に、友近が笑ってそう言った。
「・・・え?」
「せやけど、あんまりお姉さんをからかうもんやないで?」
「冗談じゃないって!かなりマジだよっ!」
「これって・・・ラブレターのつもりなん?」
「そうだよっ////」
「ふーん」
ふられる?つうか、ふられた?
「ありがと、嬉しいわ」
「・・・え?」
「アンタの気持ちがほんまならね」
「本当だよ!本当に友近のこと好きなんだってば!」
「・・・ま、信じてほしかったら努力してみるんやね」
「努力?」
「そうやで?男なら頑張り」
悪戯な笑みを浮かべて俺にウインクをする友近。
ああ、やっぱり可愛いな。
「俺、頑張るからなっ」
「楽しみにしてるで」
「じゃ、じゃあ・・・さっそくだけど」
「ん?」
「今日、俺と一緒に飯でも食いに行かない?」
「・・・どうしようかなぁ」
「好きなもん奢ってやるよっ」
「じゃあ、お寿司食べたいな」
「寿司!?」
「いいお寿司屋さん知ってるやろ?」
友近の言葉に俺の脳裏にはあの思い出したくもない親父の顔を浮かんだ。
「・・・友近さ、嫌なの?」
「全然?むしろポイント高いで?」
「!!?////」
ああ、マジでいい女だよ。
end
コメント
すげぇマイナーですね。
しかも、ノーマルカップリングですよ?
ああ、石を投げつけないでくださいっ。