<君にくびったけ>
それは、オンエアバトルSPの日に怒った事件でございました。
「じゅーんvv」
「何?小沢さん」
可愛い笑顔で振り向く潤に小沢の胸がきゅんと鳴った。
「潤、可愛いっ」
そう言って潤を抱きしめようとするが・・・。
どかっ!
「ぐはっ!」
その前に何者かに背中を蹴り飛ばされ、その場に倒れる。
「お、小沢さん?どうしたの?」
完璧に意識を飛ばした小沢に潤が声をかけるが反応など返ってくるはずがない。
「井戸田、久しぶりやなぁ」
そんな潤に、小沢を蹴り飛ばした犯人である松口が声をかける。
「松口さんっ!お久しぶりです」
「相変わらず元気そうやな」
「松口さんも変わりないみたいですね」
その場に和やか!?な空気が流れた。
この時、松口の相方である大上は松口の笑顔に少しばかり引いていた。
「ところで、今夜・・・」
「井戸田!おっはよー!!」
その時、松口の言葉を遮るかのように大声ち共に潤に抱きついてきた小さな物体・・・。
「す、須知さん!?」
「久しぶりやんかーvv」
「お久しぶりですね」
「会いたかったで!」
ベタベタと潤にまとわりつく須知。
そんな須知に、地の底から這い出てきたような恐ろしい松口の声がかかる。
「須知・・・ええ度胸やな」
「松口さん?いてはったんですか?」
「先輩に向かって・・・しばくぞ?」
睨み合う須知と松口。
そんな空気に全く気がつかないのだ井戸田潤。
「二人とも、どうしたんですか?」
などと、天然なことを言っている。
そんな井戸田の肩を叩く者が一人。
「井戸田、あんまり気にしない方がいいぞ」
「大谷さん」
「それより、今夜あいてねぇ?」
「今夜ですか?」
「俺と食事にでも行かない?」
「食事・・・何で俺と?」
「お前と一緒だと何でも美味しく感じられるからだよ」
「え、それって・・・」
「井戸田、俺に逮捕されてみるか?」
かなり甘い雰囲気・・・。
が、ここで黙ってないのがやはり関西の方である。
大谷から潤の気を自分の方に向かせようと、あの手この手で仕掛けてくるのだ。
「井戸田さん」
「うわっ!?」
突然、川島に名前を耳元で囁かれ、潤の身体がびくついた。
「か、川島くん!いきなりはやめてって言ったじゃん!」
「そうでしたか?」
「・・・わざと?」
「どうでしょう?」
楽しそうに笑う川島を、悔しそうに睨み付ける潤だが・・・。
顔を赤らめている上に、身長の差で上目使いとなっている為に効果は全くない。
むしろ・・・。
「かわええですねvv」
逆効果であった。
川島に抱きつかれ、小さい潤の身体は川島の腕のなかにすっぽりとおさまってしまう。
「は、はなせよ!」
「嫌です」
「なんで!」
「俺がそうしたいからです」
潤は何とか逃れようと暴れるが、力のある川島に適う筈もない。
一方、潤をとられてしまった大谷は面白くなさそうな顔をしていた。
「川島くん!」
「はい?」
「そういうことして楽しい!?」
「楽しいですよ」
「なんで・・・」
「井戸田さんが好きだからに決まってるじゃないですか」
「え////・・・そ、そんな冗談・・・」
「冗談やないですよ」
「・・・////」
「ほんまに好きなんです」
「・・・////」
川島の台詞と低い声に潤の顔がますます赤くなる。
川島は勝利を確信した。
しかし!
「川島!お前、何してんねん!!」
「するいで!」
今まで睨み合っていた松口と須知がタッグを組んで川島に吠えてきた。
流石の川島もこれには舌打ちをするしかない。
「川島!先輩をさしおいて・・・」
「先輩も何もないですよ」
「大体な、お前はええとこ取りすぎや!」
「要領がいいと言うてください」
ぎゃーぎゃーと言い合う三人。
そんな三人を困惑の表情で見つめる潤。
そこへ、やってきたのは磁石の佐々木!
「井戸田さーんvv」
「あ、佐々木」
「何してるんですか?」
「いや、三人が喧嘩してて」
「吉本の人たちじゃないですか」
「うん」
「・・・放っておけばいいじゃないすか」
「でも・・・」
「井戸田さんが見たいって言ってた映画のDVD持ってきたんですけど・・・」
「うそ!マジで?」
「はい」
「うわー!ありがとー!!」
物で釣る佐々木・・・。
案外、彼は腹黒いのかもしれない。
まさに勝利は佐々木のものとなった。
しかし、今だに三人は睨み合っている。
その横では、今だに目覚めない小沢が転がっていた。
end
コメント
途中から適当です。
はい、すいません!ごめんなさい!
というか、出てくる人がバラバラすぎて訳わからん!
もう、いいや!さよなら!!
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