<別れなんて言葉はいらない>


別れなんて言葉がなくなればいいのに。

だけど、それが無理なことくらい知ってる。

もう大人やから、そんなん無理やって理解してる。



「・・・理解はしてるけど、納得する気はないねん」
「浜?何か言うた?」
「別に何も言うてない」
「そ?」

ほんまに、コイツと別れる日なんて来るんやろか。

「なぁ、しら」
「ん?」
「俺たち、いつまで一緒にいられると思う?」
「・・・何言うてんの?」
「真面目に聞いてるんや」

俺の質問に、しらは微笑を浮かべた。

「一緒にいたいと思うまでやろ?」
「・・・は?」
「せやから、浜が俺と一緒にいたいと思ううちは一緒にいられると思うで」
「・・・なんやそれ」
「だって、俺は浜とずーっと一緒にいたいと思ってるし」
「じゃあ、俺がお前と別れたい言うたらどないすんねん」
「別れたい言われたら・・・?」

一瞬、目を見開いた。

泣くやろか。

それとも、悲しそうに笑うだけ・・・?

「浜・・・」

しらは・・・俺の好きな笑顔を浮かべてくれた。

「そんなことないと思ってるから、いつまでも一緒やで」

予想外や。

コイツはいつでも俺の予想は越えてくれる。

「そっか・・・」
「それとも、別れたいと思ってるん?」
「んなわけないやろ」
「わかってるvv」

コイツにはかなわへんわ。

「もしかして、さっき言ってたのってこのことなん?」
「聞こえてたんか?」
「理解はしてるけど、納得する気はないねんってやつ」
「・・・・」
「俺は理解なんかせぇへんよ」
「しら?」
「納得もせぇへん」

しらが俺に抱きつく。

「浜のこと、大好きやから」

「・・・・俺も、しらが大好きや」


別れなんて言葉は必要ない。

俺らはいつまでも一緒やから。

「浜・・・キスする?」
「ええの?」
「ええよvv」

end


コメント
すいません。墓穴ほりました。
こんなんで良かったら貰ってやってください。
では、失礼いたします。