<一目惚れ>
大川に誘われてなかったら、きっと出会えてなかった。
本当に、こんなことあるんだなー。
「一目惚れって・・・信じる?」
「・・・は?」
深夜、リーダーの部屋でネタ作り。
机を挟んで向かい合わせに座り、横にいた大川はすでに爆睡。
これはチャンスだよなぁ。
「ねぇ、リーダーは信じる?」
「・・・信じない」
「何で?」
「一目惚れしたことないから」
うん、そんな感じ。
「森本は信じてるんだ」
「うん。つうか、一目惚れしたし」
「へぇ」
っていうか、リーダーになんだけど。
「告白したのか?」
「まだ。なかなか告白する気になれないんだよね」
「ふーん」
だってさ、男だし。
相方だし。
リーダーだし。
言えるわけないじゃん。
「ま、頑張れよ。お前がいい奴だってのは俺がよくわかってるから」
「でも、断られたら悲しいし」
「わからねぇじゃん。案外、相手は告白してくれるの待ってるかもよ」
「・・・だったらいいんだけどねぇ」
あまりに鈍すぎ。
そこが可愛いとこだけど、溜息が出る。
「リーダー」
「ん?」
「好き」
「俺も好きだよ」
「大川もでしょ?」
「当たり前じゃん。つうか、そういうのは好きな子に言えよ」
好きな子はアンタなんだよ。
気がついてくれてもよくね?
でも、まさか男に好かれてるなんて思いもしないか・・・。
「はぁぁぁ・・・せつないなー」
「元気だせって」
「・・・」
好きな人に励まされるのって、なんか微妙な感じ・・・。
複雑すぎて励まされた気にならないよ、リーダー。
「・・・大川、いつまで寝る気かな」
「さぁなー」
幸せそうな寝顔がムカついたから、とりあえず頬をつねった。
end
コメント
初・・・でもないか。
でも森宮は初めてです。
宮地さん大好きだぁvv
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