<偶然の幸福>
雨が降っていた。
会いたくて仕方なかった人の後ろ姿を見つけた。
「友近」
名前を呼んだ。
彼女が振り返る。
相変わらず、可愛いなぁvv
「関くん、何してるの?」
「友近こそ」
「うちは買い物や」
手に持っている紙袋を嬉しそうに見せてきた。
久しぶりのオフだから、洋服でも買ったのかな。
「俺は暇だから」
「暇なん?」
「そっ」
「じゃあ、お茶でもする?」
ここで断ったら男じゃない。
当然、オーケー。
「じゃあ、あそこ行こう」
友近と二人で近くの茶店に入る。
こんなとこ、一般人に見られたら勘違いされるかな。
・・・是非、勘違いしてほしい。
「うちは紅茶にするけど、関くんは?」
「じゃあ、コーヒー」
「・・・関くんって、コーラとか飲みそうなタイプやのに」
「子供っぽいって言いたいわけ?」
「うん」
「なんだよ、それ」
少しショック。
でも、彼女が笑ってくれてるから良しとするか。
「関くん」
「なに?」
「関くんは彼女とかいてへんの?」
「・・・いないよ。好きな人ならいるけど」
「ふーん」
「友近は?」
「好きな人はいてるで」
「・・・そっかぁ」
かなりショック。
幸せそうな彼女の顔が可愛くて悔しい。
「関くん」
「なに?」
「案外、鈍いね」
「え?」
「ま、ええけど」
「どういう意味?」
「さぁねー」
俺の頭上に?が浮かぶ。
彼女の言っている意味がわかるのは、もう少し先のこと・・・。
「雨、やんだみたいやね」
「そうだな」
「・・・まだ時間あるし、映画でも見よっか」
偶然の幸福。
当然、断るわけがありません。
end
コメント
関友ですvv
最近、大好きなんですよね。
でも、ノーマルにハマったわけではございません。
あくまで、関友が好きなんですvv
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