注意・これはガキンチョ☆ROCKを見てない方にはわからない話です。

しかも、チンク総受けです。嫌いな方は、はい!お戻り下さい!!


<天然阿呆な天使>


「セミマル、前々から思ってたことなんやけど・・・」

「なにー?」

「お前、チンクにベタベタしすぎちゃう?」

「・・・気のせいやろ」

「何?今の間」

「さぁ?」

セミマルはニヤニヤと笑いながらコウメイの方に目線を向けた。
そんなセミマルを睨みながら、コウメイは内心で舌打ちをする。

「このマザコン野郎が」
「コウメイだけに言われたないわ。お前、歯かけとんねん」
「それは関係ないやろ!」

睨み合う二人。
その時、二人の間で寝転んでいた源内がダルそうに身を起こした。

「お前ら、人が寝てんのに火花散らすなや」
「源内、おったん?」
「おったに決まってるやろっ」
「競馬新聞なんか持って・・・もう必要ないやん」
「いやな、なんだかクセになってもうて・・・」
「・・・印税食いつぶす気ちゃうやろな」

同時に溜息をつくコウメイとセミマル。

「まぁ、それはともかく・・・チンクのことなんやけど」
「あ?」
「それに関しては俺も言いたいことあんねん」
「源内も?」
「ほんまに、セミマルはチンクにベタベタしすぎや」
「そうかぁ?」
「俺なんか、滅多にチンクに触れへんのに・・・」
「そういえばそうやな」
「大体、前に二人を警察署まで迎えに行った時もな、何でお前がチンクに抱きついてんねん!」
「役得やん」
「しゃあないから行き場のない俺の手はコウメイに行くしかなかったわ」
「そういうことだったんかい」

あの時、少し嬉しかった気持ちはどうしてくれんねん・・・。

コウメイは内心で少し傷ついていた。

「それよか、チンクは?」
「相変わらず、ケンシロウと会話してるで」
「犬と会話できるなんて、チンクらしい特技やな」
「ま、そこも可愛えやんか」
「まぁな」

ニヤける三人の姿がそこにあった。
その時・・・。

「あれ?何してんのー?」

三人の天使でもあるチンク登場!
が・・・。

「男三人でムサいわぁ」

チンクに続いて入ってきたのは玉手ゴローに三人は一斉に溜息をつく。

「なんや、お前」
「いつまでここにいる気やねん」
「さっさとカマ社長のとこに帰れや」

酷い・・・。

「そこまで言わんでもええやんかっ」

『・・・チンク?』

「ゴローも俺らの仲間やんか!何でそんなこと言うねん!!」

本気で怒っているチンクを前に、三人は成す術がない。

「ええんや・・・チンク」
「けど!」
「俺な、好きな人できてん」
「ほんまに!?」

『なにぃぃ!?』

ゴローのいきなりすぎる発言に三人の声はハモりっぱなし。

『(まさか、チンクちゃうやろな!!)』

余計な心配をしているようだ。

「どんな人!?」
「アナウンサーやねんvv」
「へぇ!」
「眼鏡が凄く似合っててvv」
「それで?」
「すごく可愛い!」

ゴローの恋バナに盛り上がるチンク。
一方、三人は内心で安堵の溜息をもらしていた。

『(チンクやなくて良かった)』

とことんまでチンクしか見えていない阿呆どもである。

「一目惚れやねんvv」
「ええなー!俺もな、ガキの頃に比呂美ちゃんに一目惚れしてん。そのアナウンサーの人、名前は?」
「福田充徳vv」
「・・・男?」
「せやで」
「・・・まぁ、人の趣味をどうこう言う気はないけど・・・マジで?」

『何言うてんねん、チンク!!』

チンクの言葉に即座に反応し、またもやハモる三人。

「な、なに?いきなり大きな声だして・・・」
「男好きになって何が悪いねん!」
「確かに子供は出来ないけど!」
「それでもな、悪いことなんて一個もないで!?」

かなり必死に詰め寄ってくる三人にチンクは混乱する。

「わ、わかったけど・・・何でそない必死なん?」

「い、いや!?」
「別に俺らも男が好きなわけやないで?」
「た、ただな・・・ゴローに好きな人できたのを喜んでるだけやって」

嘘八百・・・。

しかし、そのあからさまな嘘に引っかかる阿呆一人。

「そない俺の初恋を喜んでくれるんや・・・」

『(初恋だったんかい!!)』

感動して涙を流しているゴローに、三人は内心でツッコむ。

「・・・そうやな、男でもええよな。頑張ってな!ゴロー!!」
「チンク・・・ありがとう!」

チンクの純粋な言葉に感動してか、ゴローはチンクを抱きしめた。

『(あーーーーーっ!!?)』

そして、次の瞬間。
ゴローは好きな人に想いを伝える事も出来ず・・・。
あの世に召されたそうな。



「あれ?ゴローは?」
「さぁな」
「初恋のアナウンサーの所にでも行ったんちゃうか?」
「チンクの気にすることやないって」


後日、ゴローのイメージカラーでもある白のシャツが血に染まって発見されたとか・・・。


end

コメント
ぎゃーーーー!!
すいません!ああ!ダンベルを投げつけないでください!!!
チンクが可愛くて可愛くて仕方なかったんです。
それに、セミマルはチンクの胸をさわったじゃないですか!
しかも、泣きながら・・・。
チンクが溺れた時も、実は人工呼吸をしたかったのかもしれない。
・・・妄想しすぎ?
はい、すいません。
でも、好きなんです!!!