<でかい犬>


家に帰ると、何故かたーちんが泣いていた。

「たーちん?どないしたん?」
「ふぇ・・・高井くーん」

ぼろぼろ涙をこぼしながら高井に抱きつく中川。
高井は優しく中川を抱きしめ、その頭を優しく撫でた。
そして気付く。

「・・・たーちん?」
「高井くん・・・」
「・・・どないしたん?それ」

中川の頭についているものを指さす。
そこには、可愛らしい犬の耳がついていた。

「えぇぇ!?ありえへんやん!!」

高井は中川から後方一メートルほど飛びはね、まじまじと中川を見つめた。

「・・・たーちん、それ動くん?」
「ん、動くで」

ぴくぴくっと動く中川の犬耳。

「・・・たーちん」
「どないしよ、高井くん」
「かわええvv」
「え?」

高井は中川を強く抱きしめた。
力強い高井の腕の中、中川は何とか抜け出そうと暴れるば無駄に終わる。

「・・・高井くん?」
「たーちん、マジで犬やわー」
「高井くぅん(泣)」

その時、高井の飼い犬である猪虎が中川にすり寄ってきた。

「お前もかい・・・」
「猪虎、たーちんは俺のやで」
「高井くん、猪虎と張り合わんといてよ」

離してくれそうな気配すらない状況に、中川はため息をつくしかなかった。

「・・・俺、戻れるんかな」
「大丈夫やって!このままでも俺がたーちんのこと面倒みるし」
「・・・それも、ええか」


end

コメント
高井さん脳天気ですねぇ。
最近、すっかり高井さんにやられてます。
base2003大図鑑で高井さんが着ていた白い衣装が頭から離れません!!!素敵すぎます!
かっこいい!!!