<散歩>


久しぶりの休日。
なまっている身体を起こし、散歩でもしようかと外に出る。
暑くもなく、寒くもなく・・・秋前半の過ごしやすい気温。
空は快晴で気持ちがよかった。

こんな日は、妙にあの人に会いたくなる。

あの人も休みだから、もしかしたら家にいないかもしれない。
もしかしたら、まだ寝てるかもしれない。
もしかしたら、ゲームでもしてるかもしれない。

あの人のことを考えている時間は楽しい。
自然と笑みがこぼれた。





あの人の家のドアの前。
妙に緊張してインターホンを押す。
この俺が?緊張?

そんな自分がおかしかった。

ばたばたばたっ・・・

しばらくして、聞こえてきた足音。
急いでくれているのがわかって、何となく嬉しい。

そして、ゆっくりとドアが開けられる。

そこには、アンタの驚いたような顔。

「ど、どうしたの?」

俺はそんなアンタを抱きしめて、耳元で小さく囁いた。

「・・・・・」

「・・・っ////」

すぐさま真っ赤になるお前に、また笑みがこぼれる。

「・・・ずるい」

「何がやねん」

「俺だって、同じなのに」

「!?」

驚いた俺を見て、嬉しそうに笑う。

それが何だか悔しくて、嬉しくて、ぐいっと顔を引き寄せた。

「っ!?」

ちゅ・・・vv

「!!!?/////」

「ざまぁみろ」

イタズラに微笑むと、俺を睨み付けてくる。

せやけど、そんな顔しても可愛いだけやで?

「なぁ、俺と・・・」

久しぶりの休日。

「散歩でもでぇへん?」

君と二人で過ごしたい。


end


コメント
あのですねぇ、これは陣潤です。
最近はマイナーしか書けない。
というか、小潤が書けない。
まずいなぁ。