<二股オーケー?>
膝の上に可愛い恋人をのせて、デレデレしてる相方。
そんな相方を無性に殴りたい。
「梶ーvvお前は可愛いなぁvv」
「たーちんっ、くすぐったいわーvv」
梶は、ええねん。
せやけど、お前は許されへんぞ!
「中川!!」
「な、なんやねん・・・高井くん」
「どうしたんですか?高井さん」
くっ・・・////。
上目使いで俺を見るな、梶!
「楽屋でイチャつくな言うてんねん!」
「なんでや」
「人の迷惑を考えろ!」
「そうは言うてもな、梶とこうしてられる場所が他にないねん」
「そんなん知るかぁ!」
中川が言うには、梶の楽屋では西野に邪魔され。
喫煙所ではロザンに邪魔され。
結果的にここしか場所がないそうな。
でもな、そんなんで納得する俺やないわ!
「高井くん、何でそんなに怒ってんねん」
「・・・」
確かに、これが別の奴やったら俺もここまで怒ったりせぇへん。
せやけど、相手が悪い!
中川の恋人がよりによって梶やなんて・・・俺は認めへんぞ!
俺かて・・・梶のこと・・・。
「大体、梶は中川のどこがええねん」
「優しいところ!」
「せやなぁ?俺、優しいもんなぁ?」
「おっさんやん」
「でも、そこも好きなんですvv」
おー、おー、顔赤くして可愛いやっちゃな。
「なぁ、梶」
「なんですか?」
「俺のことは?」
「高井さん?」
「俺のことは好きか?」
今更、何を聞いてんねん。
梶は中川のものやのに・・・。
「高井さんは男らしいから好きvv」
「えぇぇ!?」
「ほんま、か?」
思わず開いた口がふさがらない。
中川がショックを受けたように愕然としている。
へたれやん。
でもな、それやったら俺も黙ってへんで?
「じゃあ、俺と付き合って言うたら付き合ってくれるか?」
「高井くん!何言ってんねん!」
「んー・・・」
「梶も何で迷ってんねん!!」
「なぁ、梶・・・」
少し熱っぽい視線を梶に向ける。
すると、梶は顔を赤くして恥ずかしそうに身をよじらせた。
・・・可愛いやんか////。
「高井さんも好きやけど、たーちんも好きやねんもん・・・」
「せやったら、俺とも付き合ってくれるか?」
「でもぉ・・・」
「そんなんダメに決まってるやろ!」
「お前は黙っとれ」
梶ははにかんだ微笑みを浮かべた。
その笑顔に俺も中川も釘付けとなってしまう。
「・・・中川」
「な、なんやねん」
「交渉成立や」
「は!?」
「梶、三人で仲良くやってこうな?」
「はぁぁぁぁ!!?」
「でも、二股になっちゃいますよね」
「大丈夫やで?梶は可愛いから」
我ながら、どんな理屈やねんと思う。
「高井さんもたーちんも俺の恋人なん?」
「せやで?」
「俺、二人とも大好きですっ////」
「俺もや」
今だ何か騒いでいる中川を差し置き、俺は梶にキスをした。
「・・・/////」
それだけで顔を赤くしている梶がたまらなく愛しい。
絶対に、俺だけのものにしてみせる。
負けへんで、たーちん?
「高井くん・・・男らしくないと思うで」
「結構や」
「・・・」
「男らしく横恋慕してみせたるわ」
「・・・キャラ変わってるやん!」
なんとでも言えや。
好きな奴を簡単に相方に渡すほど、俺はできた人間やないねん。
「梶、今度三人でデートしよか?」
「したいです!」
「じゃあ、どこ行きたい?」
せやけど、フェアに行かなあかんよな?
男・高井としては、な。
end
コメント
高梶が書きたかったんです。
でも、まだ未熟ですね。
可哀想な中川さん・・・。
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