<ナルシスト殺人事件前の出来事>


まさに、幸せの絶頂と言える光景がそこにはあった。

「西野ーVV」
「ん?どうしたー?」
「チューしてVV」
「ここ楽屋やで?」
「ええやんか・・・西野は俺とチューしたくないん?」

プイッと顔をそむけ、拗ねてしまう梶原。
そんな梶原を愛しそうに見つめ、西野が柔らかな髪を撫でる。

「そんなわけないやんか」
「ほんまに?」
「梶からおねだりなんて珍しいから、ついな」
「西野の意地悪っ」
「でも、ほんまにどうかしたんか?」
「・・・別にぃ////」
「梶・・・かわえぇ」

顔をほんのり赤く染める梶原を、西野は優しく抱きしめた。


かなり甘い雰囲気である。
しかし、彼等はそんな雰囲気が鬱陶しくて仕方ない様であった。

「なぁ、宇治原」
「なんや、菅」
「俺、西野のこと殺したいわ」
「殺人はあかんで・・・と言いたいところやけど、俺も同意見や」
「・・・殺るか?」
「せやな」

ゆっくりと西野に近づいていく宇治原と菅。
しかし、そんな二人の殺気に気づかずにイチャこく西野と梶原であった。

「西野、いい加減にせぇよ?」
「マジでキレるで?」

「・・・は?何を言うてるんですか?」
「西野ー」
「ん?どうした?梶」
「チューしてくれへんの?」
「!!・・・ごめんなぁ?梶」
「西野の阿呆ー」
「怒るなって」
「だって・・・」

またもやイチャつきだす二人に怒マークを出さずにはいられない宇治原と菅。

「・・・菅ちゃん」
「言うな、宇治原」
「・・・ああ」

西野の背後に黒い二つの影・・・。

そんな二人に気づかずにイチャつき続けるバカップル。

チュートリアル福田が、西野の変わり果てた姿を発見するまで、あと・・・一時間あまり。

end


コメント
なおさん、ごめんなさい。
本当にごめんなさい。
すいません、ご希望に応えられてません。