<激愛4>




あれから何日が過ぎたかわからない。

もう、考えるのも面倒くさい。

体中が痛くて痛くて、もう・・・。


立ち上がることさえできない。



「梶」

「・・・」

「梶、起きて」

「・・・」

「梶、朝やで」

「・・・」

ああ、朝になってたんや。

こんなカーテン閉めたままの部屋に何日も閉じこめられて、もう朝か夜かもわからない。

目線を少し向ければ、西野が壊れた笑顔で俺を見つめていて。

俺の体にはいたるところに痣が残されている。

「梶、ご飯やで」

「・・・」

俺にお粥を差し出して西野が笑う。

その笑顔を見て、無性に泣きたくなった。

悲しいとか、悔しいとか、憎いとか、そんなんじゃなくて。

ただ、愛しくて・・・ただ、可哀想で。

「いい加減、食べないと死ぬで?」

「・・・」

「食べられないなら、食べさせてやろうか?」

赤ちゃんみたいやな、と笑う西野の顔は幸せそう。

これがお前の幸せ?

俺なんかとおって幸せ?

俺は、全然幸せなんかとちゃうよ。

「梶、口あけて」

「・・・」

「梶・・・いい加減にしないと怒るで?」

「・・・」

「梶っ」

可哀想な奴や。

俺なんか好きになったばかりに。

俺なんかに好かれたばかりに。

お前は壊れてしまったんやね。

「梶、また殴られたい?」

「・・・」

「何か言えや」

「・・・」

「梶!!」

何か言え・・・なんて。

言葉を話せなくしたのはお前やろ?

俺の喉を潰したんは、お前やろ?

そんなん、わがまますぎやで。

「梶・・・一生、このままでいような」

「・・・」

一生?そんなん無理やろ。

だって・・・。

「梶・・・愛してる」

「・・・」

もうすぐ、俺・・・。

「一生、俺だけの梶や」

死ぬんやから。




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コメント

梶くん監禁されました。

暗い!暗すぎる!!

西野さんは完全に壊れました!

あー・・・次で終わるかな?