<理解と見解の狭間で>





マンションの屋上から下を見下ろして。

ここから落ちたらどうなるかなんて。

目に見えてわかりきっていることなのに。

君を落としてしまいたいなんて。

してはいけないことだと理解しているのに。




「・・・福」

「なに?」

「・・・俺のこと好き?」

「好き」

「俺の為やったら何でもしてくれる?」

「僕にできることなら」

「じゃあ、落ちて」

「え?」




驚いた顔してる福がとても可愛らしく思えた。




「冗談やろ?」

「本気」

「・・・死んじゃうよ」

「わかってる」

「・・・死ねって言ってんの?」

「そう」

「・・・僕のこと嫌いなん?」

「大好き」

「じゃあ、何で?」

「好きだから」

「意味わからへんよ」

「うん」




怒っているのか、悲しんでいるのか、福の心が読めない。

福も、俺の考えが読めなくて困惑してるみたいや。




「俺のこと好きなら落ちて」

「なんで?」

「俺のこと好きなんやろ?」

「好きやけど、死ぬのは嫌や」

「じゃあ、どうしたらええかな」

「徳井くんが落ちればええやん」




少しの間、脳が停止した。




「あ、そっか」

「僕のこと好き?」

「好きやで」

「じゃあ、僕の為に落ちて?」

「ええよ」




福が俺に「さよなら」と笑顔で呟いた。

俺は今までで最高の微笑みを浮かべ、福にキスをする。

そして、そのまま福の手を引っ張り・・・。




今までで、最高の微笑みを浮かべたまま。

俺は福と共に落ちていった。




end



コメント

・・・書いてしまった。

徳福で死にネタを書いてしまったぁ!!

しかも意味不明だし。

何?道ずれ?

すさんでるな、私。