<苦悩>
「・・・うさんくさいよね」
「・・・は?」
いきなり、この人は何を言うのだろうか。
「あの、井戸田さん?どういう意味ですか?」
「だから、川島くんの笑顔ってうさんくさい」
「・・・けなしてるんですよね?」
「多分」
「・・・」
好きな人にこんなこと言われて、ここは傷つくところなんやろか。
でも、井戸田さんは悪気なさそうだし・・・どうすればええねん。
「・・・うーん」
久しぶりのオフ。
井戸田さんに誘われて家に遊びに来たはええねんけど、別に何をするわけでもなく。
井戸田さんはベッドの上で雑誌を読んでるし、放っておかれた俺は仕方なくテレビに目をやる。
いい加減、暇すぎて。
井戸田さんに食事にでも行きませんか?と声をかけようとした矢先に言われた言葉。
・・・うさんくさい?
「そんなに、うさんくさいですか?」
「うん」
「・・・複雑ですね」
「何か企んでる笑顔だって言ってたよ」
「・・・誰がですか?」
「小沢さん」
「・・・井戸田さんは?」
「え?」
「そう思いますか?」
「・・・うーん」
腕を組んで俺の顔をジーッと見つめてくる井戸田さん。
ああ、ほんま・・・かわええ人やな。
「俺は嫌いじゃないよ」
「俺の笑顔ですか?」
「うん。声も笑顔も、性格も・・・全部好きだよ」
「嬉しいです」
本当に嬉しくて、ギュッと抱きしめると井戸田さんが眉間に皺をよせていた。
「どうしました?」
「川島くんさ・・・軟派だよね」
「・・・」
その言葉に、またもや俺は苦悩を強いれられた。
end
コメント
悩める川島さんが書きたくて。
意味不明な駄文になってしまいましたね。
わからんなぁ。