<白い服>
10月10日は俺の誕生日。
仕事が終わった後、潤が俺の家に来る予定。
二人きりで誕生日を祝ってくれるみたい。
「お邪魔しまーす!小沢さん、ケーキ買ってきたから食べよう」
「うん。じゃあ、今お茶いれるから」
「あ、それくらい俺がやるよ」
「でも」
「今日は小沢さんの誕生日なんだからっ!」
「・・・わかった。じゃあ、よろしくね」
ソファに座りながらお茶をいれている潤の後ろ姿を見つめる。
今日の潤は黒いシャツを着ていた。
そういえば、潤って黒を着ることが多いかも。
「ねぇ、潤」
「なに?」
「潤って、黒が好きなの?」
「なんで?」
「黒い服をよく着てるから」
「小沢さんだって黒よく着るじゃん」
「そうだけど、潤ほどじゃあないよ」
「えー?」
お茶のはいったカップとケーキをのせたトレイを持ちながら潤が首を傾げた。
「そうかなー?」
「ねぇ、知ってる?」
「なにを?」
「黒い服をよく着る人ってね、誰の色にも染められたくないって思っているからなんだって」
「え!?」
「潤は、そうなの?」
「・・・わかんないよ、そんなの。無意識で着てるだけだし」
「・・・うん、今は別にいいけどさ」
「え?」
いつか、俺だけの為に。
「白い服を着てよ」
「・・・お、小沢さん?////」
「俺の色に染められてほしいな」
「・・・甘い」
「そのケーキとどっちが甘いかな」
「小沢さん・・・////」
「そ、よかったvv」
笑顔で顔を赤くしている潤を抱きしめて、耳元でそっと囁いた。
「好きだよ」
「俺も・・・小沢さん」
「ん?」
「誕生日おめでとう」
「ありがとうvv」
end
コメント
これは私の考えた勝手な考えです。
これね、男性を口説く時にも使えますよ。
今は黒い服ばかり着てるけど、いつかは貴方の為に白い服を着たいなvv
みたいな感じで。
あー、痛いなー。
とりあえず、小沢さんおめでとう!!