<憂鬱な空>



空を見上げて溜息をつく。

頭上を飛んでいく飛行機に舌打ちをする。

もし、空が飛べたら・・・なんてガキくさい考え。

今の自分には責任があって、仕事があって。

全てを投げ出してなんて許されない立場で。

それでも、この空に憧れてしまうのは。

俺がガキだからなのか、それとも。


「・・・落ちてまえ」

「あらま、物騒なこと言うねんなぁ」

「・・・いつからいたん?」

後ろを振り返れば相方がいて、俺の顔をニヤニヤしながら見つめてる。

「なに?病気再発?」

「かもしれへん」

「それは困るわー」

笑顔のまま近づいてきて、俺の頭を優しく撫でて。

触れるだけのキスを落とす。

「・・・飛びたいん?」

「別に」

「飛びたいんやろ?」

「そんなん出来るわけない」

「飛ばせたろか?」

「誰が?」

「俺が」

「無理やん」

「うん。無理」

「なら言うな」

「すさんでんなぁ」

二人で憂鬱な空を見上げながらキスをした。

「梶」

「ん?」

「いなくなる時は俺も一緒やで」

「・・・」

「一人で行くなんて許さへん」

「・・・うん」

end


コメント

わからない。意味不明。

病んでる梶が書きたくてね。

はははは。