<休日>
・
久しぶりのオフという事もあり、柳原哲也は自宅のマンションでゆっくりする予定であった。
別に誰と約束しているわけでもない。
故に、今日は昼まで寝ていられる。
・・・と、思われた。
「・・・zzz」
「・・・zzz」
柳原の寝室・・・。
何故か寝息が多く聞こえる。
「・・・ん」
その時、柳原の体を何かが抱き込む。
「・・・ん?」
その窮屈さに身をよじらせる柳原。
しかし、その何かは更に強く柳原を抱き込んだ。
「んん?」
柳原の目が薄く開く。
すると、何故か目の前に相方の寝顔が・・・。
そして、柳原哲也の悲鳴がマンション中に響いた。
・
数分後・・・。
「すいません、すいません。はい、ほんまにすいませんでした」
玄関先で怒っているおばさんに謝り続ける柳原の姿がそこにあった。
その後ろで、今だに眠っている平井。
「この、阿呆!!」
どかっ!
おばさんにやっと帰ってもらった柳原はベッドから平井を蹴り落とす。
その衝撃で流石の平井も目を覚ました。
「・・・んー?」
「何でお前が俺の家にいるんじゃい!!」
「昨日の夜、合い鍵で入ったからに決まってるやん」
「何で合い鍵なんか持ってんねん!渡した覚えあらへんぞ!」
「作ったんやぁ」
「いつの間に作ったんや!」
「ミラクルで」
「んなわけないやろ!」
「まぁまぁ・・・」
怒りが頂点に達している柳原を宥める平井。
「せっかくの休みなんやから、イライラするのはやめや」
「お前がイライラさせとんじゃ!」
「まぁまぁ」
平井は柳原を後ろから抱きしめた。
途端、おとなしくなる柳原。
「・・・」
「かわええなぁvv」
「なにがやねん」
「お前」
「・・・阿呆か、不法侵入罪で訴えるぞ」
「ええでぇ」
「ほんまにええんか?」
「・・・やっぱやめて」
「阿呆。そもそも、何で夜中に俺の家に来てんねん」
「んー?休みの日は恋人と過ごしたいやんか」
「阿呆」
・
end
・
コメント
どうして平柳だとこういう話になるのか。
精進します・・・。
不完全燃焼です。
・
back