<ドロップ>



懐かしい物を見つけた。

「藤原、お前さっきから何舐めとんねん」

「んー・・・ドロップ」

「・・・ガキくさ」

「意外とイケるで?井本も食うてみいな」

「そんなん食えるか」

「うまいのに・・・」

「・・・せやけど」

「え?」

しばらく考えたのちにニヤッと笑う。

「お前が口移しでくれるんやったら食う」

「はぁ!?そんなん出来るかっ」

「何で?」

「何でって・・・恥ずかしいやんけ」

「俺とお前しかおらん」

「せやけど」

「お前、今舐めてんの何味や」

「イチゴ」

「じゃあ、それ貰うわ」

「え・・・ふっ・・・んっ・・・」

瞬時に顔をおさえられて口づけられる。

くちゅ・・・という音と共に井本の舌が入ってくるのがわかった。

「はぁっ・・・あ・・」

「ん・・・甘い」

「な、な・・・なにす・・・」

「イチゴのドロップ、貰ったで」

「俺のやぞっ」

「・・・返すか?」

またもや二ヤッと笑う。

「結構です」

「遠慮すんなや」

「遠慮するに決まってるやろ!」

end


コメント

口移しでドロップ頂きました。

たまにはいいかな。