<宝物>



「あれ?チンク、何してんのー?」

「おはじきで遊んでるー」

「おはじきー?」

コウメイがチンクの手元を覗き込むと、そこには色とりどりのおはじきがあった。

チンクはそれを楽しそうに投げたり弾いたりしている。

「どないしたん?それ」

「宝物やねん」

「宝物?」

「うんっ」

チンクがニコニコしながらおはじきで遊ぶのを見て、コウメイは何かを思い出した。

「もしかして、それ・・・」

「思い出した?」

「俺が昔あげたやつ?」

「そうやでっ」

「何でそんなん・・・」

「宝物やからvv」

「・・・宝物なん?」

その言葉が嬉しくて、コウメイが顔が熱くなるのを感じる。

「チンク」

「んー?」

「大事にしてくれてたんや・・・めっちゃ嬉しい」

自分は忘れていたというのに。

「・・・ちゃうよ」

「へ?」

「押入の奥で発見してん。懐かしいわー思て遊んでるんよ」

「・・・それは宝物とは言わへんやろ」

「宝物やって!コウメイが俺だけにくれたもんやもん!」

「え・・・////」

「あ、コウメイ顔赤いで?熱でもあるんちゃう?」

「い、いや・・・////」


色とりどりのおはじきがキラキラ光っていた。

end


コメント

ガキロクのコウメイ×チンク。

次はセミマルで行こうかな。