<永久に>
深夜、目を覚ますと隣で寝ていたはずの梶原がいなかった。
「梶・・・?」
名前を呼んであたりを見回すが姿が見えない。
不思議に思い、ベランダに出てみると・・・。
「梶?」
「・・・」
月明かりの下に梶原がいた。
「梶・・・」
近づいて肩に触れる。
すると、梶原がゆっくりと西野に顔を向けた。
「か・・・」
「・・・西野」
梶原の顔を見て西野が驚く。
「・・・何で、泣いてんねん」
「・・・」
梶原の目には涙が溢れ出ていた。
梶原は黙って西野に抱きつき、西野も梶原を優しく抱きとめてやる。
「・・・西野、俺から離れんといてな」
「離れへんよ」
「絶対に?嘘じゃない?」
「嘘なんかつくかい」
「・・・でも、もし・・・」
「梶」
「・・・」
「もし、俺たちの関係が世間にばれても俺は平気や」
「・・・」
「周りの人間が何て言おうと、俺はお前を離さへんから」
「・・・西野、俺・・・」
「もうええから泣くな」
泣いている梶原の涙をふきとり、触れるだけのキスをした。
「西野、ごめんな」
「うん」
「・・・俺な、夢見たんや・・・事務所や周りにばれて、お前と引き離される夢・・・」
「・・・そんなん夢やろ」
「でも、すごく怖かった」
「梶・・・もし、そんなことになったら」
「・・・」
「二人で逃げよう?必ず迎えに行くから」
「ほんま?」
「梶、俺のために全てを捨ててくれるか?」
「・・・西野さえおれば、他には何もいらない」
「俺も、梶さえおればそれでいい」
月明かりの下、二人で抱き合って永久に誓う。
決してこの人を離しはしないと。
end
コメント
とあるサイト様に感化されました。
多分、気づくはず・・・すいません、管理人さま。
イメージは「罪に濡れた二人」。
知る人は知る漫画。
この二人は引き離されそうになったら自殺でもしそう。
二人、違う時間に違う場所でね。
ロミオとジュリエットのように。