<行かないで>
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「もう、別れよう」
「え?」
「俺、お前のこと愛してやる自信がないねん」
「ちょっ、待てや!」
「ごめん・・・西野」
そう言う梶の顔はとても辛そうで・・・。
どうしてそんなに辛そうな顔してんねん。
「俺が・・・嫌いになったんか?」
「そうやない」
「じゃあ、何でや!」
「ごめん・・・」
どうして謝んねん。
どうして?どうして別れるなんて言うねん。
どうして?どうして?
「俺よりも・・・あの人が好きなん?」
「・・・」
「あの人の所に行くんやろ?」
「・・・」
何で何も言ってくれへんねん。
「・・・これ、返すわ」
そう言って、梶が差し出したのは俺の部屋の合い鍵。
「じゃあな」
「梶!!」
俺の声に振り向きもせず、梶は部屋を出ていった。
後に残された俺はどうすればいいかわからず、ただ愕然とする。
「梶・・・何で、何でや・・・」
瞬間、俺の脳裏に一人の男の姿が浮かぶ。
俺から梶を奪った先輩にあたる男。
「・・・っ」
気が付けば、涙があふれていた。
まだ梶の気配が残る部屋の中で、俺は泣いた。
男のくせに、女々しいと思いながらも泣かずにはいられなかった。
「・・・梶」
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行かないで。
俺から離れて行かないで。
君がいなきゃ息もできない。
生きていけない。
ねぇ、行かないで。
戻ってきて。
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end
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コメント
暗いなぁ。意味わかんないし・・・。
これは西梶なんですけど、宇治原さん絡みです。
ほんと、すいませんすいませんすいません。
これから、西野は壊れていくんでしょうねぇ。
ははははは。とりあえず笑っとけ。
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