■憂鬱■





辺りを見回すともう真っ暗で

僕は

少しグラデーション懸かった空を見上げた


そこは闇だけが支配する世界


段々と覆い隠される天井を無情に眺めて

僕は西野の元へと歩き出した



僕の耳に

昼の雑音とはうって変わった虫の声だけが鳴り響く



僕の肌を掠めてゆく風はひんやりとしてた

薄着をして外に出た事を後悔したが

西野が待ってると思うと急ぐ気持ちがあったから

そのままの格好で待ち合わせ場所へと向かった


ふと足を止めて空を見上げると

雲に覆い隠された満月だけがぼんやりと光ってた






「にしのっ…あ、アカンって…」

「何で?良ぇやん別に」

「だ、って…何で…ッ無理やって」

「誰も来ぃへんよ、それに見られても構わへんし」

「僕は嫌やっ…!そんなんで此処に来た訳やな…」

「お前さ、俺が好きって知ってるやん…こういうの」

「っ…ッ!いやぁっ!」


思い出の公園で話があるって言ったから

僕は急いで来たのに

西野は僕を見つけて早々

冷たい地面の上に僕の身体を押し付けた



僕が此処に来るまで憂鬱だったのは

少しこの気配に気付いていたからかもしれない



元々薄着だった僕は

西野によって無理やり裸にされて

その肌を外部に晒し出す事となった



西野に押し倒されて見上げた空には

先程の満月はなくて

変わりに

永遠の闇が

僕を見て笑ってた




「ッ…やァ…ぁアッ…ぃやぁ…!」

「梶…愛してんで…」

「アッ…ぁア、ぃ、ック…ゥ」






あなたとの思い出がつまった公園で

あなたに抱かれる僕

抵抗する術をしらない僕は

ただあなたに流されるままに

声を押し殺して

淫らに腰を振り続ける





空を見上げると

まぁるいお月様が僕を見下して笑ってた






永遠の闇なんてないのは知ってるけど

僕は

きっと抜け出せないと思う



あなたという存在から






もし僕に勇気が在ったら

空を見て微笑み返す勇気があったら

この憂鬱な気持ちから

抜け出せる事が出来るのでしょうか

あなたという存在から

逃げることが出来るのでしょうか






ひんやりとした冷たい風が

呆然と座り込む僕を過ぎ去って



満月を淡々と見つめるあなたの側を包んでた











■■■■■アトガキ■■■■■

ナルに酷い事されてんのに、キライになれない梶ちゃんのお話でした(笑
金紺って本当においしい関係だと思いますよv

ナル、格好良い、ツッコミ、背高い、ドS←ここ特に注目!笑

猿、可愛い、ボケ、背低い、ドM←ここ特に注目!笑

海莉さまの素敵小説に影響されまして、ダーク系という事で(全然だめじゃん泣
こんなもんで宜しければ海莉さまに捧げますっ☆どきどき
いつもいつも本当に有難う御座いますっvえへへ


海莉のコメント

レキさん、本当にありがとうございます!!!

こんな素敵な小説を頂けるなんてぇvv

やはりナルはSですね!(なんのこっちゃ