<血液型>



「西野っちはO型やったっけ?」

「せやで」

「中川さんと高井さんもO型・・・」

「そうやけど、それがどうしたん?」

「あれ?梶、何読んでんねん」

「・・・今話題の血液型の本です」

WSの楽屋・・・。

出番が終わったにもかかわらず、何故か帰ろうとしないメンバーたち。

イスに座ってひたすら本を読んでいる梶原を囲むようにメンバーたちが集まっていた。

「宇治原さんはB型?」

「そうやで」

「菅さんはA型?」

「A型ー」

「・・・」

メンバー全員の血液型を確認し、梶原は眉をしかめる。

「梶、何でそんな顔してんねん」

「可愛い顔が台無しやでー?」

おっさん丸だしな笑顔を浮かべ、中川は梶原を抱きしめた。

『あ!!』

他メンバーがすかさず文句を言おうとするが、その前に。

「離してやぁ!」

「・・・え?」

梶原が自分から中川を突き飛ばした。

これには全員が目を見開いて驚く。

当然、突き飛ばされた中川も。

「か、梶?」

「中川さんは浮気性やから嫌いやぁ!」

「え、えぇぇぇ?」

「確かに中川は浮気性やけど、どういうことなん?梶」

「なんてこと言うねん!高井くん!」

「・・・せやかて、本に書いてあってんもん」

「その血液型の本?」

「O型は浮気性やって・・・」

『え!?』

これには中川だけでなく、高井と西野も黙ってはいない。

「そ、そんなことないで!?」

「そうや!俺は梶一筋やし!」

「・・・O型は口説くのも上手いんやってぇ」

「確かに西野やランの二人は八方美人や」

「それに女性への扱いも上手いしな」

梶原の両脇で頷くロザン。

「うるさいで!ロザン!!」

「梶?浮気性なO型なんてやめとき?俺なら安全やでー?」

笑顔で梶原に抱きつこうとする菅。

しかし、梶原はまたもや眉をしかめた。

「・・・A型の人は浮気すると本命を捨てやすいって書いてあった・・」

「え?」

「菅ちゃん、それは酷いで」

「確かに・・・A型は頑固やしなぁ」

「それはあかんわー」

「なっ・・・俺は浮気なんかしてへんわ!」

「梶、それなら俺はどうや?」

「・・・宇治原さん?」

宇治原が笑顔で梶原に近づく・・・。

が、すでに想いを寄せる子によって打ちのめされた男共の集中攻撃を受ける羽目に。

「宇治なんか一番あかんって!」

「そうや!B型は熱しやすく冷めやすいんやで!」

「自分勝手やし!」

「気分屋やしなぁ」

「そこまで言うことないやろ!!」

流石の宇治原も涙目である。

その時・・・。

「みんな酷いで!」

『え?』

梶原が宇治原にギューッと抱きついて怒鳴った。

「か、梶?」

宇治原も何が何やらわかりかねる様子。

「宇治原さんのこと悪く言わんといて!」

「な、なんで?」

「梶ぃ?」

すると、高井が何かを思い出したかのように手を叩いた。

「あ・・・そういえば・・・」

「なんですか?高井さん」

「梶もB型やん!」

「・・・あ」

「梶ーvv俺のこと守ってくれるん?」

「宇治原さん、いい人やもんvv」




end


コメント

日曜日にやっていた血液型番組を見て思いつきました。

ごめんなさい、本当にごめんなさい。

ちなみに私はO型です。

でもA型もB型も好きです。

当然、O型さんも大好きです。

本当にごめんなさいぃぃ。