<最強にして最愛な君に>



「宇治vv今日は何の日や?」

いつもの小悪魔スマイルを浮かべながら、宇治原に抱きつく菅。

「菅ちゃんの誕生日やろ?」

そんな菅を笑顔で抱きしめ返し、宇治原は細い指で菅の頬を撫でる。

「そうやでvv覚えててくれたんや」

「当たり前やんvvおめでとう、菅ちゃん」

「ありがとうvv宇治」

もはやラブラブオーラを発している二人は、そこが若手芸人でいっぱいの楽屋であることを忘れているようであった。

その二人のムードにあてられたのか、悪態をつく者もいれば、恥ずかしそうに楽屋を出ていこうとする者もいる。

「宇治、プレゼントは?」

「何が欲しい?」

「んー・・・宇治がくれるもんやったら何でもええわvv」

「菅ちゃん・・・vvじゃあ、俺の・・・」

「愛とか寒いこと言うたら怒るで?」

「・・・・」

そう言う菅の笑顔はどこか黒い。

宇治原は次の言動に困ってしまったのか、固まった。

「あんな、形に残るもんがええねん」

「・・・ほんまは何がええんや」

「とりあえず、高級バーにでも連れてってやvv」

「・・・うーん」

今日くらいは我侭を聞いてあげようか、と宇治原は考える。

しかし、この時・・・彼は知らなかった。

菅がいろんな若手芸人からプレゼントを巻き上げていたことを。

「一年に一度だけやもん・・・お願いvv」

「・・・しゃあないなぁvv」

「やったぁvv宇治、大好きやー!」

ギューッと強く宇治原に抱きつき、無邪気?に笑う菅。

そんな菅を愛しそうに見つめ、宇治原は微笑んだ。


その背後では。

「菅さんにブランドの時計買わされた・・・」

「俺は靴やったで・・・給料日前やのに・・・」

「俺なんか限定デ○ルマンのフィギアやで!?いくらする思ってんねんっ」

菅に貢がされた芸人たちが薄くなった懐に涙を流していたとか・・・。

「宇治原さんも哀れやなぁ」

「今日はとことん付き合わされるで」

「せやけど、幸せそうやからええんちゃう?」

「・・・まぁ・・・な」


最強な恋人を持つと苦労します。

でも、彼にとっては最愛の人。

その最愛の人の誕生日とくれば・・・どんな願いも叶えてあげたいものでしょう?



end


コメント

うわ、何この駄文。

全然だめだめじゃーん。

でも、おめでとう!菅さん!!