<確かなもの>



俺とお前を繋ぐものは確かなもの。

今はお互いに会うことすら出来ないけれど。

俺はお前のことを一番理解しているつもりやし。

俺を一番理解しているのもお前だけや。

なぁ、俺はお前のことを信じてるで。

だから、お前も俺のことを信じてると信じてる。




事の全てを聞いたのはマネージャーの口から。

「は!?」

「今年一年はテレビ出演を控えるそうです」

「・・・そうか」

アイツが事件を起こした。



一時の感情で全てを壊すなんて、ほんまにアイツは阿呆やな。

そんなん我慢すればすむことやろ。

自分の立場がどんなものか、理解してるはずやのに。

「ほんま、阿呆やな」


せやけど、アイツらしい。

正義感が強くて真面目なアイツのことやから、そんな不祥事が許せなかったんやろう。

俺みたいに不真面目とちゃうからな。

お前らしくて笑けてくるで。



せやけど、こんな喪失感は初めてや。

お前が同じ世界にいない、それだけのことやのにな。




早く戻ってこいや。


お前がおらん世界なんて面白くないねん。



どうせ、真面目な頭でいらんことを考えてるんやろ。

一人で考え込むのは悪い癖や。



そんなお前やから俺に何も言わないんやろうけど。

俺はお前のことを誰よりも理解してるつもりやで。



俺はお前のことだけを信じてるから。



せやから、早く戻ってこい。



end



コメント

あはははは。

やっちゃったーーー!!!

ごめんなさいーー!!

そして、早く戻ってきて!紳助さん!!!