＜確信＞

貴方に初めて会った時、衝撃のようなものが全身を走り抜けたのを覚えてる。

あれは、きっと「確信」やったんや。

「今、思えば・・・一目惚れやったなぁ」

「矢部、何ボーッとしてんねん」

「ちょっと思い出して」

「何や」

「岡村さんと初めて会った時のことを思い出してました」

「・・・ああ」

「覚えてます？」

「覚えてるで」

「ほんまですか！？」

嬉しさのあまり、身を乗り出す矢部。

しかし、そんな矢部に岡村は冷たく言い放つ。

「なんや、いけすかない一年がいるって噂になってたからな」

「・・・そっちですか」

「お前、目立ってたやん」

「・・・岡村さんかて、目立ってましたやん」

「それはない。俺、暗かったし」

「目立ってましたよ」

少なくとも、俺の目にはそう見えました。

貴方の異様な存在感に惹かれて、俺は貴方から目が離せなかったんやから。

「俺ね、運命だと思いましたよ」

「何がや」

「貴方と俺が会ったのは、運命やって」

「・・・お前が言うと気持ち悪いで」

「それでもいいですよ」

俺は確かにそう思っていたのだから。

「でもな」

「はい？」

「俺は後悔してないで」

「え？」

「お前とこの世界入ったこと、後悔してへん」

「・・・岡村さん」

あの時、感じたものが本当に「確信」やったとしたら。

貴方も少しは俺に「確信」を抱いてくれてましたか？

「岡村さん、大好きです」

「な、なんや・・・いきなり」

「いえ、言いたくなったから」

「そうか////」

あの時の「確信」は確かに「運命」やったんや。

end

コメント

この二人は主従関係がありそう。

岡村さんに奉仕することに喜びを感じるのですよ、矢部っちは。

だけど矢部っちはSでしょうね。

・・・・何を言ってるんだ？私は。