<ライバル>



マジでうちのリーダーは可愛いんだ。

だから、大川もリーダーのことが好きなんだと思う。


「リーダー」

「ん?何?大川」

「明日はどうする?」

「ああ、ネタ合わせ?じゃあ俺の家に来いよ」

「りょーかい」

大川がリーダーと話してる。

別に相方なんだから支障はない。

だけど、だけどさ!

俺はリーダーのことが好きだから、他の奴とは話してほしくない。

そんなの無理だってわかってるけど、リーダーを独り占めしたいんだ。

「・・・大川」

「何?森本」

「頼みがあるんだ」

「は?」

「一生のお願い」

「な、なんだよ」

「抜けてくれないか?」

「は・・・はぁ!?」

「マジで頼む!」

「ば、馬鹿か!そんなの承諾するわけねぇだろ!」

「何でだよ!幼なじみだろ!?」

「嫌だよ!俺はリーダーが好きなんだから!」

「・・・やっぱり・・・俺もだよ!」

「えぇぇ!?」

「俺もリーダーが好きなの!だからお前が邪魔なんだよ!」

「なんだ、それ!俺に言わせればお前の方が邪魔だ!」

その時。

「いい加減にしろ!!!」

リーダーの怒鳴り声が聞こえた。

『え?』

「お前ら、ここが何処だかわかってんのか!?」

ここはルミネの楽屋。

当然、俺たちの周りには他の芸人たちがいる。

リーダーは顔を真っ赤にさせてはいるものの、あきらかに怒っていた。

「あ・・・やば・・・」

「リーダー?」

「お前らとは口きいてやらないからな!絶交してやる!!」

『え?』

そのまま走り去るリーダー。

そして、絶交宣言された俺たちは。

「・・・絶交って」

「可愛いなぁvv」


あんな可愛いとこを見せられて、こりるはずがなかった。



end


コメント

久しぶりにアップ。

リーダーは可愛いvv