<ピアス>



相方の耳にはいつもキラリと光るピアスがつけられている。


「なぁ、何で高井くんは片方しか空けてへんの?」

「え?」

「ピアス」

「何?たーちんも空けたいん?」

「痛いのは勘弁」

「はははっ。弱虫やわー」

「ええやんかっ!痛いのは嫌やねんっ」

高井くんがケラケラと笑った。

その耳にはキラリと光るピアスがつけられている。

「高井くん、笑いすぎや」

「ごめん、ごめん」

「・・・・」

「これなー、勇気の証明やねんって」

「・・・片方ピアスが?」

「そう」

「勇気の証明ね・・・」

「舞台とかであがったりせぇへんようにって願かけてんねん」

そう言う高井くんの顔はとても真っ直ぐでカッコよかった。

不覚にも顔が熱くなってしまう・・・。

「たーちん、顔赤いで?」

「えっ!な、何でもないで!」

「・・・たーちん、キスしてもええ?」

「な、なんでやねん!」

「したくなった。顔赤くて可愛いvv」

「・・・っ////」

その言葉に、俺はますます顔を赤くした。



end


コメント

初のお題が高中とは。

右ピアスが勇気の証明で左ピアスがゲイの証だっけ?

あれ?逆か?

ま、いいか。