<マドレーヌ>



東京から戻ってきた井上さんが、おみやげにマドレーヌを買ってきてくれた。

せやけど、何でマドレーヌなんやろ。

東京の土産いうたら他にもいろいろあるやん。

相変わらず、不思議な人やわ。


「のん、美味しい?」

「ん・・・美味しいです」

「よかったvv」

「・・・」

そう言って、爽やかに微笑む井上さん。

何が嬉しくて笑うのかわからへん。

そんな爽やかな笑顔、俺なんかに見せて・・・。

男前やからカッコええのが少し腹立つわ。

「・・・そういう顔、女の子に見せた方がええですよ」

「なんで?」

「喜ぶと思います」

「そうかなぁ」

「そうですよ」

大体、何で俺なんかと一緒におんの?

アンタみたいな男前が、俺みたいな不細工とおったら変や。

「・・・井上さんは」

「あ、のん・・・また変なこと考えてるんやろ」

「え?」

「何度も言うてるやん。俺はのんがええんやでっ」

「・・・でも」

「でもやない。のんは可愛い」


その言葉に、顔が熱くなった。


「のん、顔赤い」

「き、気のせいやっ////」

「嘘ーvvめっちゃ可愛いーvv」

「抱きつかんといてくださいっ」


結局、俺も貴方も同じくらい好きってこと。



end


コメント

ぎゃーーー!!

初挑戦!井上×岩尾。

ごめん、傘子ちゃん!

題名とも合ってないよー(泣)