ねこになりたい
白いカップの中には温かいミルク。
砂糖で甘くしたホットミルク。
ふっくらとした唇がカップのへりにくっついて
角度をつけると牛乳が口の中に入っていった。
熱さで少し赤みを帯びた唇がいやらしく、
唇についたミルクを舐め撮ろうとする舌もいやらしくみえた。
その・・・そそる光景だと。
あわや大胆に押し倒しそうになる気持ちを理性で押し付ける。
そんなことでいちいち盛っていたら身が持たないじゃないか・・・。
「後藤?なに1人で身もだえしてるん」
「何も、ない!」
「そない力んで言わんでも・・・」
ふぅっとミルクに息を吹きかけながら岩尾が呆れた顔をする。
そんな顔をされるのさえ体がむずがゆくなる。
ゆらゆらと貧乏ゆすりでごまかすしかないらしい。
とゆうかもう岩尾を見ないほうがいいんじゃないだろうか。
「なぁー牛乳まだある?」
カーペットの上足をくずしてひたりと座る岩尾が俺の顔を覗き込む。
人様の家の冷蔵庫から拝借するわけだからそれなりに気を使った表情。
おねだりしてるねこみたいな・・・。
「っ・・・・」
口から何かでそうだ。
涎か?思わず口を塞いだ。
岩尾はそんな俺を見てきょとんと不思議そうに首をかしげる。
内心汗ダラダラで顔を上げて平常心を持った顔で
「あるんちゃうか?」
と言おうとしたがやっぱり口元に目がいってしまい
お約束のようについた牛乳をみて理性が飛んでいった。
「い、いわおっ・・・!」
「わっ・・・!ごと?」
「俺のミルク。の、飲まへんか・・・・!?」
「・・・・・・」
急激にボルテージが上がったせいで思考回路までおかしくなったらしい。
勢いで押し倒したまではよかった。
が、でた言葉がこれだ。
岩尾の表情が超絶的に冷たい。
さすがに痛すぎる。板でスベった時よりもへこむ気持ちだ。
「さっきから見てるなぁおもてたら・・・・」
「う・・・」
「1人で妄想して・・・えっち!」
がくん。
今のは俺の心の音。
あと本当に首ががくんとうなだれた音。
岩尾に軽蔑っぽい言われ方でえっちて言われてもうた・・・・。
見てたことも気付かれてたし・・・。
またがっているのにその上で1人脳内反省会をしてしまう。
「もぉ!また1人でどっかいくし・・・。せぇへんの・・・・?」
せぇへんの?岩尾がそう言いながら顔をぶぁっと赤く染めた。
むっとふくれっつらをして恥ずかしそうに横を向く。
自分の発した言葉がよっぽど恥ずかしいのだろう、耳まで赤い。
「・・・する・・・・」
そんな君をほおっておけるわけがない。
理性はとっくにとんでいる。
まずはその口元についたミルクを舐めとるようにキスしてもいいだろうか。
なんて、ねこみたいなのは俺のほうなのか。
アトガキ
海莉さんにビデオを貸していただいたお礼として、
『甘くてギャグ。ちょっとエロの後岩』を書かせていただきました!
わーまってまって!物は投げないで!
こんな後岩書かないですよね。
かさこ血迷ったかしら。
後藤が究極にへたれだし。
本当だったらもう最初で押し倒してがんがんヤってるところだぞ!(下品
でもそれじゃあ話にならないので我慢してもらいました。
エロい口元をかの描写もしたかったしですね・・・。
こんなのですみません!
貰ってくださいー(泣
ちなみにタイトルはスピッツの曲名から。
海莉のコメント
きゃーーー!!!傘子ちゃん愛してるーーvv(狂)
本当に素敵な後岩をありがとう!