■キラキラヒカル■





君は、寂しがりな子だから
いつだって俺がいなきゃ不安なんだ


君は、泣き虫な子だから
涙を拭ってくれる、優しさが必要なんだ


君は臆病な子だから
一人ぼっちの空間が、何よりも怖いんだ


でも、大丈夫。


君の笑顔は、俺が守ってあげるから

何も心配しなくて良いよ




「すがさ…ん。おはよございます…」

「梶、おはよ。身体は…平気?」

「だいじょぶれす…///ちょっと、ダルいけど…」

「うん、そぉやろーな」

「っ…///誰のせいやと思うて…!」

「梶、まだ寝とき。今日休みやし。」

「もぉ!また話そらす…」


「かぁじ。」


「わ、わかりましたっ!なら…すがさんも一緒に…。」




俺のベットの上で、顔を真っ赤にして

また毛布にくるまる、愛しい子


ソファの上で読んでた新聞を、放って

俺も、冷えた身体を擦りながら

毛布の中へと、潜り込んだ


そこは俺等二人だけの、世界




「ひぁ…!すがさん…」

「ん、何?」

「むっちゃ…つべたいっ…!」




俺の上半身をぺたぺた触りながら

梶は驚いた様な声を上げる


窓から差し込む、太陽の薄い光が
繊維を透けて、俺ら二人を写し出した。


手を伸ばすと、すぐそこに君が




「梶は、温かいな…」



優しい手付きで、壊れないように

そっと、梶の頬を包んでやる

目の前には

にんまりと満足そうに笑う、子供の姿




「菅さんもほかほかなりましょ!」

「ぉお、でもどーすれば良え?」

「僕がぎゅーってしますから…ほら、こう…」

「おー温かい温かい!梶、ありがと」




ぽふぽふと頭を撫でやると

少しだけ、梶の腕の力が緩まる

何事かと思いきや

ぴたりと止まった梶の茶色の頭から

はずかし、と震えぎみの呟き声が聞こえた



…あほや。



行動した後に、自分のした事気付いてるなんて

なんて、愛しいんやろ。




「せやけど俺、足も冷たいで?」

「きぁ、ホンマやっ!」




足の指を梶の肌にピタリとくつけると

身を捩りながら、俺の腕の中から離れていった



ちゃう、こっちおいで。



別に、梶を手放す気はなくて

俺は、もっともっと梶を分けて欲しかっただけ




「逃げんな、梶」

「だって、菅さん冷たいんやもん…」

「俺死ぬかもよ、凍え死ぬ…」

「あかん!僕がぎゅってするから大丈夫っ!」

「ははっ。そうや、それで良えねん」





繰り返し、繰り返し

阿呆みたいに、同じ事ばかり繰り返して



お前は、可愛いね。





だいぶ前から気付いてたけど

依存してるのは俺の方

“梶は、側に居てやらないと駄目になるから”

そう言い聞かせて、でも違った

君は寂しがりで、泣き虫で、臆病で

僕はそれに、独占欲までプラスされて


なんてタチが悪い男なんだろう。




「あ、い、し、て、る。ぼ、く、の、す、が、さ、ん。」

「あたりーっ!んじゃぁ、んじゃぁ、次はぁ…」

「背中こしょばいねん。次は俺にやらせろ」

「嫌やぁ!まだいっぱい書く事あるもんっ!だめっ」

「えー…いつまでやんの、コレ。しょーもないでぇ?」

「良えからっ、ほら、背中ちゃんとピシッとしてっ」

「はいはい、分かりましたよー」

「えっと、ぉ」

「この次俺やからな、順番やで」

「…分かりましたよ、もうっ」




でも、俺は君を誰よりも愛してるから。

だから、君は俺だけを頼りにして。

俺だけに、全てを守らせて下さい。





『お、ま、え、と。け、っ、こ、ん、し、た、い。』





真っ赤に染まった梶の笑顔が、きらきらひかった。











■■■■■アトガキ■■■■■

海莉さまに捧げますっ!土下座(いきなりかよ!

本当にしょーもなくなってしまい、申し訳御座いませんっ。

つか、ドサクサに紛れてプロポーズですか須賀ちゃんっ!!!ビシ


宜しければ、貰ってあげて下さいませ…。えへへ



海莉のコメント

きゃーーvv本当にありがとうございます!!!

素敵な菅梶を私なんかのためにvv

もう、結婚しちゃえ!!菅梶好きだー!!

私もまたレキさんのために小説アップします!