<夕焼け>



「久保、何してんの?」

「夕焼け見てる」

「ふーん」


アパートのベランダから夕焼けを見つめる久保。

なんだか、その後ろ姿が寂しそうに見えた。


「久保」

「なんだよ」

「・・・」

そっと抱きしめたら怪訝そうな顔される。

「なに?」

「・・・寂しくないよ」

「・・・は?」

「俺がいるから、寂しくないよ」

「・・・・何言って・・・・」

「久保が寂しそうだから」

「・・・」


それ以上、久保は何も言わなかった。

空が切ないくらいに赤くて。

不覚にも俺の方が寂しくなってしまう。


「高倉」

「うん」

「・・・ありがと」

「俺も、ありがと」



そう言って、お互いに小さく笑った。



end


コメント

うわ、短い。

しかも意味不明。