<もしもな話>



「なぁ、梶」

「何?」

「もしも、お前が女だとしたら・・・」

「うん」

「誰と結婚したい?」

「えー・・・」


あきらかに怪訝そうな顔をする梶。

そして「芸人でー?」と呟きながら腕を組んだ。

俺は内心で少しだけ期待しながら梶の答えをひたすら待つのみ。


「んー・・・高井さんやなぁ」

「何でやっ」

「しっかりしてて頼りになるし、優しいし・・・」

「・・・俺かて頼りになるやん」

「西野は優しくないから嫌やわぁ」

「・・・」

「あ、でも宇治原さんもええなぁ」

「目窪やん・・・」

「でも頭ええで?大人やし」

「俺かて大人やっ」

「んー・・・たーちんもええかも」

「おっさんやで!?」

「安心すんねん、ほんわかしてて」

「エロいやん」

「せやなぁ・・・それやったら菅さん!」

「一番あかんやん!!」

「何で?俺には優しいで」

「・・・お前は菅ちゃんの本性を知らんから」


梶の答えに肩を落とす自分。

何で俺の名前が出えへんねん、と言いたい気持ちを必死におさえた。


「でもな、一番は西野やで!」

「・・・え?」


ほんまに・・・?


「西野は相方やし、夫婦漫才って何かええやん」

「そうか!せやったらすぐにでも結婚しよか!?」

「はぁ?もしもの話やろ?」

「大丈夫やって!梶は女の子みたいに可愛いから!」

「どんな理由やねん・・・」


梶が呆れ顔で俺を横目で睨みつけてくるけど、そんなん気にするわけがない。

有頂天になった俺はひたすら梶を抱きしめ、幸せの絶頂にいた。



「西野、いい加減に離して」

「梶ーvv幸せになろなーvv」

「・・・・あかんわ」



end


コメント

うちの西野さんは阿呆かも。