<約束>
・
君は覚えているだろうか?
幼い頃に交わした約束
俺はいつまでも覚えてるよ
・
「なぁ、福ー」
「何?徳井くん」
「幼稚園の時にした約束、覚えてる?」
「幼稚園の時?覚えとるよ。漫才師になろうってやつやろ?」
「いや、それじゃなくて」
「?」
やっぱり覚えてないか、と徳井は溜息をついた。
そんな徳井を、福田は不思議そうに見つける。
「・・・あかんわ。そない可愛い顔で見んなや」
「は?何言うてんの?頭わいてる?」
「・・・なんや、不公平や」
「何が?さっきから訳わからんで?徳井くん」
「ほんま、不公平や」
「??」
意味がわからないとでも言いたげな福田を横目に、徳井を再度溜息をつく。
「俺ばっかり一途に約束覚えてるなんてな」
「せやから、約束って何?言うてよ、思い出すかもしれへんやん」
「・・・大人になったら、結婚しようって約束したやんか」
しばしフリーズ・・・。
「は!?」
「やっぱり覚えてへんな」
「覚えてるも何も、無理やし!」
「何でや」
「法律で同性は結婚できへんし」
「お前が性転換したらええやん」
「嫌や!」
「じゃ、俺が女になったるわ」
「・・・」
この時、福田は「それは少し見てみたいかも」などと思ってしまった。
しかし、すぐに首を振る。
「あかんよ!徳井くんが女になったら漫才できなくなるやん」
「別にええやろ。結婚すればいつでも一緒にいれるし」
「そんなん、俺は嫌や!徳井くんと漫才してたいねん!」
「・・・福vv」
徳井は福田をギューッと抱きしめた。
「徳井くん・・・」
福田も徳井を抱きしめ返す。
「ずっと一緒にいような、福」
「おん。ずっと一緒に漫才してようね、徳井くん」
徳井に抱きしめられながら、福田は内心で安堵の溜息をついた。
実は、幼い頃に交わした約束を覚えていた福田。
「(まさか、本気やったなんて・・・)」
・回想・
「福ーvv大きくなったら結婚しようなー」
「おん、ええよ」
「絶対やで?」
「おん。せやから、一緒に漫才師になろうな!」
・回想終了・
「(徳井くんって、思いたったら突っ走るタイプやな)」
end
・
コメント
中途現実は作成してて楽しいです。
何故でしょう?最近、福田さん受けが好きでたまりません。
同志様とかいないですかね?
福田さん総受けとかどうですか?
駄目ですけねぇ。いつか作りたい。