<君に世界中の花束を>

赤くなったり笑ったり、くるくると表情が変わる可愛い君。

ねぇ、夏の暑さに負けないくらいの熱愛を僕としませんか?

君の為なら、世界中の花を集めることくらい。

僕にとっては造作もないことだから。

「え?何言ってるんですか。冗談はやめてください」

「嘘じゃねぇよ。本気vv」

「信じられません」

「何で?」

「・・・だって」

「俺は井戸田くんが好きだよ」

「っ///」

「可愛いvv」

「可愛くないです!」

先ほどから続いている二人のこんなやりとり。

潤が楽屋入りして一時間。渡部と二人っきりになること五十分。

潤は渡部のアプローチを受けながら、必死で小沢が来るのを待っていた。

ちなみに、児島は渡部に脅されて楽屋入りすることができないでいる。

「(小沢さーん、早く来いよー!)」

「井戸田くん・・・今、違う男のこと考えただろ?」

「えっ!?」

「俺と一緒にいるんだから、俺のことだけ考えてよ」

「な、何言ってるんですか?」

「井戸田くんが好きだ」

「・・・だから、そういう冗談は・・・」

「冗談でこんなこと言わねぇよ」

「・・・」

真面目に自分を見つめてくる渡部に、少し圧倒される潤。

しかし、渡部はそんな潤に優しく微笑み、触れるだけのキスをした。

「・・・・っ!?///」

「反応遅いね」

「なっ・・・なっ・・・なにすんですか!!」

「キス」

「普通に言わないでください!!」

「じゃあ、接吻?」

「そういうことじゃなくて!何でこんなことするんですか!!」

「好きだから」

「・・・」

「まだ信じられない?」

「・・・だって」

「俺は本気だよ」

「・・・」

「井戸田くんの為なら何でもできるよ」

「・・・」

「君の為なら、世界中の花だって集めてみせる」

「っ///・・・だけど」

「小沢になんか負けねぇから」

「!!」

「絶対に井戸田くんを俺のものにしてみせる」

そう言うと、渡部は楽屋から出ていった。

後に残された潤はただ呆然とするばかり。

「・・・っ///信じられない」

そして、鏡にうつった自分が耳まで真っ赤になっていることに気づき、両手で顔をおさえた。

「・・・何で?俺、渡部さんのこと・・・?」

おまけ

「渡部、お前・・・」

「あ?何か言ったか?児島」

「・・・いや」

「あー、やっぱ可愛いよなー!」

「・・・」

「俺、井戸田くんとコンビ組めばよかったなぁvv」

「・・・」

「あれ?お前、泣いてんのか?」

end

コメント

知秋さま、こんなのでいかがですか?

渡潤のつもりです。

微妙ですいません。ごめんなさい。

こんなのでよろしければ受け取ってください。

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