<神経がワレル熱い夜>



最後に君の目に焼き付けられるのは、きっと醜い僕の素顔。



「・・・福ー・・・愛してるで?」

「・・・・う、うん」

「ほんまに愛してる」

「・・・」

「だから」

「・・・」

「福も俺を愛してるよな?」

「・・・・うん」


無駄な感情は捨ててしまえばいいよ。


お前は俺だけを愛していればそれでいいから。

俺もお前を愛する以外の感情なんて捨ててしまうから。



「・・・徳井くん」

「福、震えてるん?」

「・・・」

「温めたるで?」



優しい歌を聴きたがっていたね。

何かに怯えているかのように。



俺がいれば他には何もいらないよな?

俺はお前がいれば他に何もいらないから。



無情に刻む時は僕をどこまでも狂わせてく。

いつのまにか君さえ壊していくかもしれない。



「俺から離れていくなんて、許さへんで」

「・・・うん」

「絶対に、離さへん」

「・・・離れていかへんよ」



優しく微笑んで子供をあやすかのようにキスをして。

まるで聖母マリアのようなお前。



じゃあ、俺は何?

聖母マリアを誘惑する悪魔?

それとも、救いを求める愚かな男?



誘惑するつもりが捕らわれて。

救いを求めるつもりが堕とされて。

どこまでも、お前は俺を逃がさない。



「福、愛してる」

「・・・うん」

「愛してるって言うて」

「・・・好き」

「・・・そんなんイヤや」



お前は聖母マリアのように綺麗な心で俺を堕落させる酷い奴。

なぁ、どうして俺と一緒にいるわけ?

俺みたいな頭のおかしい奴と。



「福、泣いてる?」

「泣いてへんよ」

「嘘や。泣いてる」



何故泣かないでいるの?

こんな酷い夜。

耐えきれないほど、君は傷ついたはずで。



「・・・福」

「・・・」

「福」

「・・・・」



何故黙っているの?

こんな熱い夜。



「徳井くん」

「・・・」

「泣いてるのは、徳井くんの方やで?」



聖母マリアが妖しく微笑む。



聞こえてきそうだよ神経のワレル音が・・・。




end


コメント

すいません・・・。

スランプな上に私はピエロ狂です。

すいません。