<ライバル注意予報>
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こんにちは、俺の名前は児島一哉です。
この間、可愛い恋人ができました。
名前は井戸田潤くんvv。
素直で無邪気で、とっても可愛いんです。
だけど、そんな可愛い潤くんを他の奴等が放っておくわけがなくて・・・。
幸せな筈なのに、安心できない日々が続いています。
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「潤くーんvv」
エンタの収録日・・・。
児島はスタジオの廊下で潤の姿を見つけ、ハートマークを語尾につけるという少女漫画のような小技を使って潤に駆け寄った。
「児島さんっ」
そんな児島に、潤も笑顔で駆け寄る。
二人が離ればなれになっていた恋人同志のように抱きしめ合うまで、あと数メートル。
というところで、思わぬ邪魔が・・・。
「はい、そこまでー」
「ぐっ!!」
相方である渡部の蹴りが背中にヒットし、無惨にも倒れる児島。
「こ、児島さん!?」
潤が急いで児島に駆け寄ろうとするが、そこを小沢に止められてしまう。
「潤、心配しなくてもいいよ。児島さんはちょっと昨日のお酒が残ってるだけだから」
「え、そんな・・・。じゃあ、楽屋で寝かせてあげなきゃ!」
「渡部さんが連れてくって言ってるから大丈夫だよ」
「そうそう。井戸田くんが心配することじゃないから」
小沢と渡部の言葉に、心配そうに児島の亡骸(まだ死んでません)を見つめながらも頷く潤。
この時、朦朧としている意識のなかで渡部と小沢がニヤリと笑うのを児島氏ははっきり見たという。
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「何すんだよ、渡部!!」
「あぁ?」
楽屋までズルズルと引きずられ、体にそのアトがくっきりと残ってしまった児島が渡部に吠えた。
しかし、そんな児島に対し渡部は・・・。
「お前と井戸田くんを二人きりにさせてたまるか」
などと言ってのける。
「俺と潤くんは恋人同志だぞ!?」
「そこだ」
「は?」
「小沢とも話していたんだけどな、何でお前なんだろうな?」
「・・・どういう意味だよ」
「だってよ、顔だったら絶対に俺の方がいいじゃん」
「・・・」
「頭だって、運動神経だって、芸人としての才能だって俺の方があるだろ」
「・・・」
「わかんねーんだよなー」
「それは、確かにそうかもしれないけど・・・潤くんが俺を好きって言ってくれたんだよ!」
「お前がストーカーみたいに付きまとうから仕方なくオーケーしたんじゃなくて?」
「んなことしてねぇよ!」
「とにかく、俺らはとことんまで邪魔するからな」
「・・・俺ら?」
「児島撲滅隊」
「何だそれ!!」
「児島から井戸田くんを奪おうとする奴らの同盟だ」
「・・・お前と小沢か?」
「いや、他にもいるぜ?」
「・・・」
渡部の言葉に、児島ががくっと肩を落とした。
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「はぁ・・・」
収録終了後・・・。
局から出た児島はおもいっきり溜息をついた。
収録の間から休憩時間まで、渡部やら小沢やらに邪魔されて潤と話すこともできなかったらしい。
「・・・はぁぁ」
二度目の溜息をついて、自分の車に乗り込もうとする。
その時・・・。
「児島さんっ」
「・・・潤くん?」
車の影から潤が姿を見せた。
「おつかれさま!体の調子は大丈夫ですか?」
「ん、あ、まぁ・・・」
「無理はしないでくださいね」
「うん、ありがとう」
何だか勘違いをされているようだが、そんなことを気にしない児島。
「(潤くんが心配してくれるなんて・・・vv)潤くん」
「はい?」
「今日、俺の家に来る?」
「えっ?でも・・・」
「帰る途中でまた具合悪くするかもしれないし・・・」
「・・・わかりました!今日は児島さんの看病をします!」
「(やった!!やっと二人きりになれるーvv)」
内心でガッツポーズをする児島。
しかし、児島が気がついていなかった。
そんな二人を、影から見つめる人物たちがいたことなど・・・。
家に帰ったら、すでに小沢と渡部と長井があがりこんでいることなど気づきもしないのだ。
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end
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コメント
うちの渡部さんは基本的に可哀想なのかなぁと・・・。
多分、渡部さんの高校時代の話を聞いてから。
渡部さんのパシリだったとか?
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