<休日の過ごし方>

ピンポーン
軽やかなチャイム音が部屋中に響いた。
眠そうな目をこすり、時計を見やると時間は8:00。
「誰・・・?」
オフの日は9:00間で眠っている潤はノロノロとベッドから起きあがり、玄関へと向かった。
「はーい・・・」
欠伸をしながらドアを開ける。
すると、そこには・・・。
「おはよう、井戸田くんvv」
「・・・わ、渡部さん?」
笑顔で立っているアンジャッシュ・渡部の姿が・・・。
「井戸田くんって、パジャマで寝てるんだvv」
「えっ?・・・あっ」
潤は自分の恰好を思い出して顔を赤くした。
今、潤が着ているのはクマの絵柄の青いパジャマ。
実は、小沢にプレゼントされたものだったりするのだが。
「す、すみません!こんな恰好で・・・」
「何で?すごく可愛いvv」
「はぁ。・・・あの、それで渡部さんは何故ここに?」
「せっかくのオフなんだから好きな子と過ごしたいと思っ てね」
「えっ?///」
渡部の言葉に、潤はますます顔を赤くした。
「でさ、立ち話もアレだから・・・入れてくんない?」
「あっ!すいません!あがってください!!」
「じゃ、おじゃましまーす」
「今すぐお茶煎れますね」
「いいよ、気使わないで」
「そういうわけにはいきません!」
潤は急いでパジャマを脱ぎ、シャツとG パンというラフな服装になった。
そして、急いでお湯を沸かす。
「おまたせしました」
「あれ?パジャマ脱いだの?可愛かったのに・・・」
「あ、ありがとうございます」
「あれは、井戸田くんが選んだの?」
「いえ、あれは小沢さんからの・・・」
潤がそう言った瞬間、渡部の目がキラリと光った。
「井戸田くん!」
「はっ、はい?」
「でかけよう!」
「は?」
「俺がもっと可愛いパジャマ買ってあげるから!」
「えぇ?」
潤が困惑しているにも構わずに、渡部は手を引っ張る。
「早く行こう!」
「ちょっ、渡部さん!待って・・・」
「井戸田くんには、他の男から贈られた物なんて身につけ てほしくないんだ」
「え?それって、どういう・・・」
「そのまんまの意味」
「わ、渡部さん///」
「さ、行こう!」

休日の過ごし方なんて、君といられればそれだけでいい。
君の笑顔が見られるのであれば、それだけで僕は幸せ。
だから、君をいつでも笑わせられる存在でいたいんだ。

END