<風呂>

「増田、泊まっていくんか?」

「んー・・・」

岡田はすでに眠りに入っている増田の肩をゆすった。

増田はぐずる子供のように眉間に皺をよせ、曖昧な返事を返す。

時計の針は一時を指していた。

「増田、風呂わかしたから入れや」

「んー・・・」

「増田っ」

「・・・めんどい」

「いいから入ってこい」

「・・・・ん」

増田は眠そうに目をこすり、のっそりと立ち上がるとフラフラとした危なっかしい足どりで風呂場へと向かった。

そして、数分後・・・。

がたんっ!!!

「な、なんや?」

風呂場の方で大きな物音。

岡田は急いで風呂場へと向かった。

すると・・・。

「な、何してんねん」

「・・・・zzz」

風呂場で力つきたのか、増田が熟睡していた。

当然、増田は何も着ていない。

「・・・風邪ひくで」

溜息をついた岡田は増田を姫抱っこし、そのまま浴槽へといれてやった。

しかし、それでも増田は起きない。

「・・・コイツ」

岡田は再度、溜息をつく。

そして、眠り続けている増田に触れるだけのキスをした。

「可愛い寝顔してると襲うで」

しかし、そんな岡田の言葉が増田に聞こえてる筈がなく・・・。

仕方なく、岡田は増田の身体をタオルでふいてやり、服を着せてベッドに運んでやった。

「・・・なんや、俺って世話焼き女房みたいや」

完全に熟睡している増田の頬をつねり、一言。

「堪え性のある俺に感謝せぇよ」

end

コメント

岡田さんが大人だ。