<手のひらを太陽に>

「徳井くーん、何してんのー?」

「んー?」

「手なんかかざして、何?」

「小学校の頃に習ったやん。手のひらを太陽に」

「ああ!手のひらを太陽にすかしてみればってやつやな」

「それそれ」

「なつかしいなぁ」

「福はよく歌ってたな」

「えー?徳井くんの方が歌ってたで?」

「福の方が歌ってた。そら楽しそうにっ」

「えー?」

福田は「そうかなぁ?」と頭を傾げた。

そんな福田を楽しそうに眺め、徳井は福田をギューッと抱きしめる。

「わっ!何?どうかしたん?」

「いやな、あの頃は・・・まさかお前と一緒に芸人になるなんて思わんかったわ」

「そう?僕はちゃうで」

「え?」

「僕な、徳井くんとずーっと一緒にいたいって思ってたし」

「それは俺もや」

「せやから、徳井くんがこの世界に誘ってくれた時、嬉しかったんやで」

「・・・福」

満面の笑みを浮かべながらそう言う福田に、徳井は目尻が熱くなった。

それをごまかすかのように福田を抱きしめる腕の力を強める。

「いたっ!と、徳井くん!痛い!」

「あ、すまん・・・」

「もー、どうしたん?」

「・・・」

「徳井くん?」

「福、愛してる」

「///っ・・・な、なに?いきなり」

「福は?」

「・・・僕も、愛してるよ」

顔を、真っ赤に染め上げて、福田は徳井の胸に顔をうずめた。

「一生はなさへんからな」

「ええよ。はなさんといて」

気持ち一つで一緒にはなれないなんて、誰が言ったのか。

僕らはこんなにも共にいたいと願っているのだから。

怖いものなんて何もないはず。

「徳井くん、好きやで」

END

コメント

意味わかんないですね。

題名と合ってない気します。