<ショーチク星の日常2>


「マスダー!」
「・・・なんや」
突然の来訪者にマスダはあからさまに嫌そうな顔をした。
そんなマスダに構わずにオカダはとてもイキイキとした顔でレポート用紙のようなものをマスダに見せる。
「・・・なんや、これ」
「地球乗っ取り計画の計画書や」
「今度は地球かい」
「そうやっ!今まではヨシモト星ばっかりに目がいってたけどな、あんな星よりもっと裕福な地球があるのを忘れてたわ!」
「さよか・・・ほんなら頑張ってなー」
「何言うてんねん、お前も来るやろ?」
「何で俺も行かなあかんねん」
マスダは今までオカダがしてきた行動を思い返していた。
ヨシモト星を乗っ取るとオカダが言い出したのは、わずか5歳の頃。
幼なじみのマスダはそんなオカダにわずか5歳の頃から振り回されていた。
今思い返せば、誇大妄想の激しい子供である。
ついでに言えば、ヤナとヒラが巻き込まれたのはそれより二年後のことである。
「オカダー、もうそんな夢見んのやめて他の星に出稼ぎにでも行けや」
「何で出稼ぎなんかせなあかんねん」
「金がないからやろ」
「せやから、地球乗っ取って一攫千金を狙うんやろ?」
「いつまでも夢みたいなこと言ってんなや!」
「やから夢見てんちゃうって!」
「・・・」
「俺な、マスダとやったら絶対に成功する自信あんねん」
「・・・その台詞、何回目や」
「ほんまやって!マスダと一緒がええねん!」
「・・・///」
「マスダっ」
不安そうな表情でマスダを見つめるオカダ。
そんなオカダに溜息をつくマスダ。
「・・・しゃあないな、今回だけやで」
「ほんまか!?」
「どうせ、ヒラとヤナも誘う気なんやろ?」
「当たり前やろ」
アイツらも可哀想にな・・・。
マスダは内心で二人に同情した。
「マスダ、今度こそ成功させんで」
「あー、はいはい」
「絶対やで!絶対に成功させたるで!」
嬉しそうにはしゃぐオカダを横目にマスダは微笑を浮かべた。
結局のところ、自分はオカダに甘い。
というか、幼い頃から一緒にいるせいか離れているのは不自然な気がする。
「・・・こんなん、口実にもならへんわ」


end

コメント
光さま、いかがですか?
こんなんでいいですか?
というか、岡増のつもりです!!!
すいません!