<悲しい夢>

「潤、どうしたの?」

「・・・小沢さん」

時計を見てみれば、針は深夜の1時を指していた。

明日はオフだから、久しぶりにデートしようかと言うと、潤は子どもみたいに喜んで。

じゃあ、明日に備えて早く寝ようと、9時には二人でベッドに中にいた。

しかし、眠りについて数時間・・・。

何故だか目を覚ました。

そして、隣にいる筈の潤がいないことに気が付く。

「潤?」

起きあがってリビングへ向かう。

すると、ソファの上に見慣れた潤の後ろ姿が見えた。

「潤、どうしたの?」

声をかけてみると、潤がゆっくりと振り返る。

すると、カーテンの隙間から入る月明かりにうつされた潤は何故だか泣いていて・・・。

「・・・小沢さん」

「どうして泣いてるの?」

「・・・」

「怖い夢でも見た?」

そう聞くと、潤は静かに頷いた。

俺は潤の隣に座り、優しく抱きしめてやる。

すると、潤が口を開いた。

「・・・小沢さんは、ずっと俺といてくれる?」

「当たり前だよ」

「・・・でも、いつかは離れていくんだよね」

「・・・」

「ずっと一緒になんて無理なんだ」

「・・・」

「小沢さんが俺から離れていく夢、見たんだ」

「潤、大丈夫だよ。それは夢だから」

「でも・・・でも、やけにリアルで・・・すごく、悲しくて・・・」

「俺の言葉が信じられない?俺はずっと潤と一緒にいるよ」

「・・・小沢さん」

俺は潤の涙を拭い、キスをした。

いつもなら恥ずかしがる潤も、今だけは素直に受け入れる。

「・・・んっ・・・ふっう・・ん・・・」

舌を入れると、珍しく潤の舌が絡み付いてきた。

俺もそれに応えるかのように舌を絡ませる。

「・・・っ・・ん・・はあっ」

長いキスを終えて唇を離すと、潤の口からは吐息が漏れていた。

口の端からこぼれおちる唾液が光って妙にやらしい。

「潤、しよっか?」

「・・・うん」

俺は潤の首もとに口づけ、耳元でそう囁いた。

俺の言葉に、潤は顔を赤くして頷く。

「潤・・・」

「小沢さん・・・」

俺たちは互いの名前を呼び合い、もう一度キスをした。

そして、そのキスの間に俺は潤の着ているシャツを捲り、胸の突起に触れる。

「・・あっ、んんっ」

潤の体がビクッと跳ね上がった。

「やっ、あぁっ」

片方は指で、片方は舌で愛撫してやると、ソレはすぐに固くなる。

「潤」

名前を呼んでやると、潤は切なそうな顔をして俺を見つめてくる。

「そんな顔しないで」

「お、ざわ・・・さん」

俺は手を下の方へ持っていき、潤がはいているズボンと下着の間からすでに勃ちあがりぎみになっている潤自身を取り出した。

「あっぁ・・・」

ソレを俺はやんわりと口にくわえる。

「んっ、やあぁっ、んうっ」

先端を舌で刺激してやると、とめどなく蜜が溢れ出す。

潤は俺の与える刺激に素直に感じていた。

いつもなら声を我慢したりするのに、今日だけは別・・・。

「あぁっん、あ、ん」

「潤・・・」

「あ、んやっあ」

しばらくすると、潤のソレがビクビクと脈打った。

それと同時に、潤の声も高くなる。

「やっあぁぁっ」

「イく?」

「い、イくっ・・いあぁぁぁぁぁっ!あぁぁっ!」

「・・・んっ・・」

潤のソレから欲が放たれ、俺はそれを飲み干した。

「はぁ・・・んっ・・・はぁ・・・」

「潤・・・?」

「おざわ、さん・・・」

「大丈夫?」

「う、ん・・・きて」

「でも、慣らさないと」

「いいからっ、きて」

「・・・わかった」

俺は勃ちあがりきっている自分のソレを取り出し、すでにヒクついている潤のそこにあてがう。

「潤、いいの?」

「いいのっ、はやく・・・」

潤に言われるまま、俺は潤の秘部に自身を挿し入れた。

「いっ・・・たぁっ・・・」

「潤、辛いでしょ?やめる?」

「いいか、らっ・・・つづけてよ」

慣らしていない秘部にいきなり入れられて痛い筈なのに、潤は涙を流しながら俺に抱きつく。

そんな潤を抱きしめ返し、俺は腰を動かした。

「あっ・・・んっあ、はあっ」

「潤・・・」

「あっぁ、お、おざわ・・・さ、ん」

潤は俺の名を呼びながら必死で抱きついてくる。

「あぁっ・・ふっ・・んっあ」

次第に、慣れてきたのか潤の声に喘ぎがまざりはじめた。

「おざわ、さぁんっ・・・あっ、す、すきっ・・・んっ」

「俺も・・・好きだよ」

「は、はなさ・・ないでっ・・・あぁぁっああ」

限界が近いことを感じ、俺は向きを変えた。

潤の足を自分の肩にのせる。

「あぁっあ!」

「・・・潤」

「あっあっ、もっ・・・だ、めぇっ」

「潤・・・一緒に・・・」

「やっあぁぁぁぁっ!」

「・・・っ・・・」

瞬間、同時に果てた。

俺は潤の中に、潤は自分の腹に欲を吐き出す。

「はぁ・・・潤?」

潤から自身を抜き、声をかけてみると返事はなかった。

「・・・気絶しちゃったのか」

見てみれば、潤の目からは涙が流れている。

「・・・絶対に離さないよ」

潤が見たという夢なら、今までに幾度となく見てきた。

潤が自分から離れていく夢。

その度、何度不安にかられたことか・・・。

でも、そんな夢を見て不安になっているのは自分だけではなかった。

自分と離れることに不安を感じて泣く潤を見て、心の中で喜んでいた。

「・・・愛してるよ、潤」

そう呟いて、俺は意識のない潤にキスをした。

end

コメント

暗いなぁ・・・。

ノーコメントです。すいません。

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